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生かされていること

こんにちは、福岡正一です。

今日の福岡天神では卒業式帰りの高校生をよく見かけます。一緒に食事をしながら名残惜しんだりカフェでメッセージを交換しあったり、その姿を切なさや羨ましさを感じながら眺めています。SNSの普及で今と昔では繋がり方は違うのかもしれませんが、友人と一緒に過ごしてきた時間が「当たり前ではない」ことはいつの日も同じではないかと感じています。

昨年から夏季冬季と続いてオリンピックが開催されていますが、オリンピック選手の競技後のインタビューも少しずつ変化が起きていますね。順位の浮き沈み等の途中経過に対して一喜一憂してしまったことを振り返り、「今この舞台に立てているのは当たり前じゃない。」「周囲のサポートのおかげで今ここにいられる。」「幼少期からご両親が練習に付き添ってくれたこと」そこから今までやってきたことや感謝の気持ちと向き合い〝あきらめ〟に向かおうとしている気持ちをチャレンジングに切り替えられたと言う競技中に〝簡易内観〟をしていたコメントが多く聞こえていた印象があります。

トップアスリートにとって「速く走れる」「高く飛べる」等の特性も同じく「当たり前ではない」んです。これは競技の世界以外でも同じことが言えます。「背が高い」「すばしっこい」「絵が上手い」「字が上手い」「声がいい」などは当たり前ではなくあなただけしか持っていない特別なこと。そう言ったこと以外でも「好きなことがある」「やりたいことがある」と言うのも誰もが持っていない特別なことです。やりたいことがあるのにやらない。速く走れるのに走らない。確かにするかしないかは選択なんですけれども、やはり得意なことで役に立ち喜んでもらえたら嬉しいと思いますがどうでしょう。今僕らが生きられているのは人類みんなのおかげです。家族や友人をはじめ、通勤で使う電車やバスの運転手、車窓から見かける道路工事の人、これを言い始めるとキリがありませんが、すべては当たり前じゃなく特別なことであり僕らは生かされているんです。

スポーツやビジネスシーンのなかで、誰も成し遂げることができなかったことに挑戦している途中、心無い罵声を浴び続けたり目標が高ければ高いほど理不尽な障壁も多く立ちはだかります。そう言った理不尽な環境下が続きあきらめそうになっても「生かされている」「当たり前ではない」と言う感謝の気持ちこそがゾーンに入りやすい秘訣であり自分や理不尽に打ち勝つコツとなります。簡単ではありませんが思考はトレーニングで変えられます。これから活躍するアスリートや僕のクライアントがそれを証明してくれるでしょう。

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