〝天然のいかだ〟仮説と選択の自由
ガラパゴス諸島にいる生物たちはいったいどのようにしてここにたどり着き、いかにして、かくも奇妙な生態系へと進化していったのか。これはガラパゴスをめぐる最大の謎と言ってもよい。
ガラパゴスは、絶海の孤島、隔絶された秘境、不思議な生物が跋扈する別世界、そんなふうに思われている。しかし、それは実は、全然違う。
何か独自の方向に進んで、行き止まりになってしまった袋小路的な技術やトレンドを、よく「ガラパゴス化」などと言うが、それは言葉の使い方が間違っている。ガラパゴスは生命進化の現場であり、今もまさに発展している場所、つまり袋小路どころか、最先端なのである。
ここから先は
4,810字
/
7画像
月3回以上は更新する予定です。
公式Twitterにて感想、コメントを書いていただけると嬉しいです。
*後に書籍化されるもの、カットされるものも含まれます。
【写真撮影】阿部雄介
*地図はジオカタログ社製世界地図データRaumkarte(ラウムカルテ)を使用して編集・調製しました。
Portions Copyright (C) 2020 GeoCatalog Inc.
生命海流|GALAPAGOS
¥440 / 月
ガラパゴス諸島を探検したダーウィンの航路を忠実にたどる旅をしたい、という私の生涯の夢がついに実現しました。実際に行ってみると、ガラパゴスは…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?