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それ全部「きのこ!」ではありません。種類と特徴を覚えよう

絵カードやワークをしていると例えば《しいたけ》を見たお子さんが『きのこ!』と答えることがあります。もちろん、しいたけはきのこの仲間ですから間違いではありません。しかし、絵柄が明らかに《しいたけ》を表している場合や絵しりとりなどの際は《しいたけ》と答えてほしいところです。絵しりとりの場合、ここで《きのこ》を選んでしまうと後が上手く繋がりません。これは《きのこ》に限らず、《魚》《肉》《花》などでも同様のことが言えます。どの花を見ても『お花!』どの魚を見ても『お魚!』間違いではないし、お子さんの年齢によってはそれでも十分な解答と言えるかもしれません。ただ、あと一歩踏み込んで、先で例に挙げたきのこ同様、花や魚、それぞれの名前を知って、そして答えてほしいと思います。

【物の名前を知っているかは年齢より、環境】野菜と果物の種類、名前を知っているお子さんはとても多いです。おそらくそれはご家庭でも色々な野菜や果物を食べたり、話題に出る機会が多いからだと思います。ただ、魚やきのこ、花になるとそれらの名前や種類を答えることが出来るお子さんはグンと減ります。逆に花や虫の種類、名前を沢山知っているお子さんは園や学校、家庭生活の中でそれらの名称に触れる機会が多いのだと思います。中には私よりもお花の名前や種類に詳しいお子さんもいます。この場合、お母様がガーデニング好きであったり、祖父母宅で沢山の植物に触れる経験があるようです。つまり、お子さんの有する知識には年齢よりも、個々の経験の差が見られます。その経験を作り上げるのは環境です。日頃からペーパー学習だけではなく、実体験を伴う遊びや学習を積極的に取り入れることは、お子さんの幅広い知識の習得に繋がるのです。

【物の特徴を捉えよう】同じ魚でも《食べれる魚》《鑑賞用の魚》《海の魚》《川の魚》などその種類はとても多いです。図鑑などで調べるのもいいですが、まずはお子さんが興味を持ったジャンルのものから、『この魚の名前は何かな?』と一緒に調べたり、教えてあげてほしいと思います。次にはその対象となる物の《特徴》を見つけて答えられるようにして下さい。色や形、大きさなど特徴を捉える際のヒントはたくさんあります。教室では就学前学習に入ったお子さんから《物の名前探し・特徴探し》の課題に入っています。はじめは『むずかしいー』と言ってたお子さんも、さすがは子ども!!次第に『先生、こんなに見つけたよー!』と宿題より多い数の魚や花の名前を見つけてノートに書いてきてくれるようになります。これぞまさに自主学習の基礎作りです。全てのことに興味を持ち、覚える必要はありません。誰でも好きなもの、さほど興味のないものがあるのは当然です。ただ、普段、何気なく生活をする中で《視点》を《意識》することは大切です。『そう言えば、先生がお花のこと言ってたなぁー』とふとした時に思い出してくれる、これでいいのです。すると脳は不思議なもので、『何て名前のお花だろう』『白い色だな』『今度のレッスンで先生にお話しよう!』とそんな流れになるのです。無理やり図鑑や絵カードで物の名前を教えることや覚えることにあまり意味はありません。それよりも、普段の生活の中での発見を大事にしてほしいと思います。その視点作りにはやはり親子の会話、体験が欠かせません。お子さんの意識に少し働きかける、そんな語り掛けをしてほしいと思います。《少し促す》この差はやがて大きな差を生みます。

教室では年長さんを中心に就学前の学習に取組んでいます。先取り学習をするのではなく、『学ぶことは楽しい!』そう思えるような楽しい学習を心掛けています。自信を持って小学校入学を迎えてほしい、それが私の願いです。

それでは、次回もどうぞお楽しみに


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