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僕、ベタ日記⑩恋の予感?!の時間

この前、知らないアイツとバトルをしてから、ずっと僕は考えていたことがあるんだ。みんなには特別に教えてあげる!それはねぇー。

どうやって僕のお城を守るのか?ということ。この前みたいに誰か他の知らないベタが攻めて込まないように、僕はこの大切な場所を守りたいんだ。そんなことを考えていた時、お店の時の仲間がしていたことを思い出したんだ。そのベタ達は、水面から少し口を出して、プーっと泡を出していた。それを何回も何回も、繰り返すんだ。

『ねーえ、一体、何してるの?』
『今、忙しいからあとで!』
『ねーえ、教えてよー。教えてってばー』
『もーお。仕方ないなぁ。赤ちゃんを迎える準備をしてるのさ。たくさん集めた泡で、小さな赤ちゃんを守るんだ。まぁ、君にはまだ早いことだけどね』

僕はその話を聞いて、『変なのー』と思ったんだ。だってね、お嫁さんのいない彼らの所には、赤ちゃんはやってこないでしょう?でもね、みんながとても頑張って泡を作っていたから、その気持ちはそっと心にしまったんだ。

僕ね、今なら、みんながああしていた気持ちが分かるような気がするの。だって、僕にはまだお嫁さんはいないけど、それでも、いつか、もしかしたら、赤ちゃんがやってくるかもしれないでしょう。だから、たくさん泡を作っておこう!と思うもの。

たくさんの泡で、大切な赤ちゃんを守るんだ。僕は、いつかこのお城の中が賑やかになる日を夢見て、今日も泡を作る。いっぱい、いっぱい作るんだ。

娘ちゃんが、水面に浮かんだたくさんの泡を見つけて、心配そうにこう言ったんだ。
『ねぇ、これなあに?大丈夫かなぁ?』

僕は大きくうなずいたんだけど、気づいてくれたかな?
大丈夫だよ。この泡は怖い物でも、悪い物でもない。大事な赤ちゃんのベッドになるんだよ。

いつかそんな日が来るのかな?僕はお嫁さんも、赤ちゃん達も、みーんなみんな、大事にしたいって思うんだ。皆はどう思う?僕、きっといいパパになれるよね?!あっ、お嫁さんはね、白色で笑った顔が可愛い子がいいなぁ。もしも、そんな子に出会ったら、その時は教えてあげるね。楽しみにしててよね!
じゃあ、まったね~。

『僕、ベタ日記』も10話目となりました~。ドンドン、パチパチ。はじめ、水面に浮かべた水草近くに、いくつもの泡を発見した時には驚きました。ろ過が上手くいっていないのかなぁ?と心配になり、調べてみるとそれはモアが作った《泡巣》であることが分かりました。ベタの場合、このように雄が卵を産む場所を用意し、その後も産まれた稚魚を守り育てるそうです。なかなかの育メンですね・笑。泡巣を作る行為は、健康の証でもあるようで安心しました。パートナーのいないモアが(お見合いの予定もなし)せっせと、泡巣を作る姿を見ると、色々と思う所はありますが…繁殖の予定はありません。モアは生涯、シングル道を歩むことになるでしょう。(それも、気楽でいいかな?)水面から小さな口を出し、小さな小さな泡を作る姿はとっても、可愛いです。モアの子どもかぁー。きっと、リトルモア達は可愛いことでしょう。家族で、娘を守る騎士団が作れそうですね!頼れるモア団長、かっこいい~♡

それでは、次回もどうぞお楽しみに。

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