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チャレンジ!!文章題作り

幼児のお子さん達とのはじめての数のおけいこは、おはじきを使ってスタートします。焦らず、しっかりとおはじきで《数の概念》を体感させることが大切です。おはじきでの数の扱いがスムーズになった頃から、ペーパー学習をスタートします。はじめは、りんごや動物など絵付きのものを用意し、出来る限り数をイメージし易いようにします。数を数える際は、出来るだけ指は使わずに、おはじきや絵、○を使って数えるようにした方が後々、癖を直す手間が要らないのでいいと思います。

1、2、3、4・・・数字とそれに対応する数の概念が付いたら、次にはその数を数える・配る・分ける(分解)ことを練習します。途中、つまずきがあった場合は、無理に先に進めることなく、ゆっくりと理解を待ちます。

数の扱いに慣れてきたら、次はいよいよ、《合わせるといくつ?》《数の違いはいくつ》《残りはいくつ》など、足し算・引き算の基礎となる問題に挑戦します。ここでもはじめは、補助的におはじきを使用します。りんごや動物などの絵を見て、足し算、引き算が出来るようになったら、次には数字を使った問題に取り組みます。1+1=2 2-1=1など、小学1年生で習う問題です。この段階まで到達するには、(しっかりと理解をするレベル)それなりの時間が掛かります。ポイントは『分からないー!!』とならないよう、子ども達が数字嫌い、算数への苦手意識を抱くことのないよう、丁寧に取り組む必要があります。お子さんの理解度には個人差があるので、《一人一人のレベルに合わせて無理なく学習を進めること》このことが指導の上で何より大切なことです。ご家庭で数のおけいこをする際にも、お子さんの様子を見ながら、徐々にステップアップを目指して下さい。くれぐれも、『どうして分からないの!!』などと間違いを叱ることのないようにして下さい。

【自分で文章問題を作ろう】足し算、引き算の問題が出来るようになったら、文章問題にも挑戦しましょう。計算は得意なお子さんでも、何故か文章問題が苦手なお子さんがいます。これは、計算問題ばかりに偏った学習をしているお子さんに見られる傾向の一つです。文章題はある程度、慣れによってコツを掴み、解けるようになるのでどんどん取り組んでほしいと思います。文章題にも慣れてきて、スムーズに解けるようになったら、次にはお子さん自身で問題を作成するようにしましょう。画用紙に絵と文章を書いて問題を作ります。この課題をすると、作成する文章題に子ども達の個性が前面に出るのでとても面白いです。アメやケーキを問題に使う子、ネコなど動物を使う子、ポケモンを使う子などなど・・・。皆、それぞれ自分の好きな物の数を合わせたり・引いたりして、オリジナルの問題を完成させます。この課題は、後に習う掛け算・割り算の学習の際にも取り組みます。

返却されたテストを見ると文章題が苦手・・・というお子さんも少なくないですが、対策としては、文章題に慣れる(解く数を増やす)そして、自分で文章題を作成することで、理解を深めることができ効果的です。作成した文章題を子ども同士で解き合うのも、面白いと思います。先日、『先生がポケモンのおもちゃを1000個持っていました。それで、1個、お友達にあげました。残りはいくつでしょう?』と問題を出してきたお子さんがいました。まず、1000個の概念があったことに驚きました。あとは、ポケモンのおもちゃを1000個持っているのも凄いですし、そのうち1個しかあげない設定の私・・・色々と突っ込み所はありますが、『999個です!』と答えると『すごーい!!』と喜んでいました。『先生のポケモンのおもちゃは、999個になったね。あといくつで、1000個になるかな?』と問いかけると、少し考えてから『あと1個で1000個だね!』と答えていました。確かめ算もバッチリです。

お風呂の際など、親子で数を使った簡単な問題を出し合ったり、家にある物を利用して《合わせる》《分ける》の概念を身に付けることもおすすめです。数字は時計やカレンダー、年齢、車のナンバーなど、日常生活のあちらこちらに存在します。それらに《気付き》数字を使って親子で楽しみながら、おけいこをしてほしいと思います。『数って楽しいね!面白いね!』この気持ちの芽生えこそ、後の算数の学習への意欲の下地となるはずです。日常の中で、自然な形で、お子さんの興味のある物を用いて、数との触れ合いが出来るといいなと思います。文章題作りは小学生にもおすすめの課題ですので、是非、ご家庭でも取り組んでみてほしいと思います。

それでは、次回もどうぞ、お楽しみに。


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