使う言葉の切り替えスイッチ！！

先日のレッスンの際、何だかお子さんの言葉遣い、と言うか話し方が気になりました。やけに丁寧というか、『そうよねー。』と相槌を打つのです。このお子さん、女の子ですがまだ１年生ですよ。多少の違和感を感じつつも、『まぁ、丁寧な言葉遣いをするのはいいこと』そんな風に思っていました。そして、しばらくして気付いたのです！！

『あっ、これ、私の話し方！』と。そうです。おそらく、このお子さんは私の話し方、言葉遣いや言葉の選び方をよく覚えていて、真似っこしてくれていたのでしょう。真似というより、《採用》してくれた感じです。私の選ぶ言葉、使う言葉、反応をそれだけよく見ているということです。

【誰もヤバイ、マジを言わない空間】私のレッスンではお子さん達をはじめ、保護者の方もお話する際には、「ヤバイ」「マジ」「ウザイ」などの言葉を発しません。対象にしている年齢が低いということもありますが、それらの言葉が出たことはないです。前に、レッスン時間ギリギリになって、急いで来たお子さんが『ヤバ・・・』と言いかけて、『危なかったー。遅れるところだった！！』と言いました。『ヤバイ』と言おうとしたけど、途中で別の言葉、表現を選んだことが分かりました。このように、たとえ小さなお子さん達であっても、《場所》《人（相手）》《状況》に合わせて、それらに応じた言葉遣いが出来るのです。

【使う言葉の切り替えスイッチ】子ども同士や兄弟、姉妹との遊びの中で使う言葉と、先生や目上の人、近所の方と話す言葉には当然違いがあります。その使い分けがきちんと出来ていたら、多少崩した言葉遣いをしても構わないと思います。大切なことは、場所や相手、状況に相応しい言葉遣いが出来ること、相手が嫌な気分、不快になる言葉を使わないようにすることです。このことは、文章にすると簡単そうですが、実際は日々の生活習慣の中で自然と養われていきます。そのためにも、我々大人、親がまずはその姿勢・態度を見せることが大切だと思います。先に登場した女の子も、お母様が私と話す時の様子、言葉遣いを見たり聞くうちに、『先生とは丁寧にお話しよう』『ここ（ことのは）では、言葉遣いに気を付けよう』と思ってくれたのでは？と想像しています。もちろん、お子さん自身がハッキリと意識してそうしたのではなく、それこそ自然とそのような態度になったのでしょう。子ども達には使う言葉、選ぶ言葉の切り替えスイッチを上手に操作出来るようになってほしいと思っています。

まずはそのためにも、レッスン中は私が正しく、丁寧な言葉遣いをするよう心掛けが必要です。ちなみに、私は現在、福岡市に在住していますが、出身は横浜なので、博多弁は使えません…。博多弁（可愛いですよね♪）でのレッスンを想像していた方、期待に添えずすみません。（って、居ませんよね。そんな人）娘の幼稚園時代は市外に住んでいたので、それこそ市内よりも方言が強かったので、ヒアリング力は付いています。聞き取りは問題ないですが、話すことは出来ません。それもまた、ある意味では私のレッスンの特徴と言えるかもしれません。ただ、地元の友人曰く、既に私の話し言葉には訛りがあるそうです。標準語とはかけ離れているようです…。これまでに色んな土地に住んだことや、両親のルーツなどから私の話し言葉は、チャンプルーになっているのでしょう。色んな土地のイントネーション、言い方を取り入れたオリジナル感満載の言葉が出来つつあります。今後の進化が楽しみです。

【分かりますか？『なんば、しよっと！』】と、この文章を書いていたら、工事の親方？ボス？の方の大きな声が聞こえました。＊現在、マンションの大規模修繕工事中です。『なんばしよっと！はよー。おりてこんか！』（何してるの？早く下りて来い）まぁ、こんな感じのことを言ってるのだと思います。この言葉だけを聞くと、『何て、口の悪い人だ！』と思うかもしれませんが、これぞまさに状況に合わせての対応です。工事中の足場は危険なので、安全第一。怪我をしては大変です。その状況下で『はーい。何しているのかな？早く下りて来て下さいねー』なんて、言っていられませんよね。手短に伝える時の言葉、状況に合わせた言葉、それもあると思います。もちろん、この親方風の男性が、終始、罵倒しているのなら問題ですが、休憩時間には楽しそうに（若い方は気遣いをしつつ…）雑談されているので、大丈夫だと思います。

言葉選びは、ゲームのようなものでもあります。私自身、友人と話す時やメールの時にはかなり、崩した文章、砕けた言葉を使います。テンポ良く心地いい会話を楽しむために、あえてそうしているのです。近頃はnoteでも、記事投稿とつぶやき投稿での言葉選びを、使い分けしています。気付いていましたか？？？

同じ人間が、色々な言葉を使い分けることが出来る！これって、本当に面白いことだと思います。今日も、言葉で遊ばせてもらっている。ありがたいことです。

それでは、次回もどうぞお楽しみに

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