はじめてコウジと寝た日.1
2020年2月2日
わたしはコウジをうちに連れて帰ることになった。
それは、思ってもみないことだった。
人生ではじめてのことだった。
でも、すごくしあわせで豊かな3日間だった。
これはコウジと過ごした、決して忘れられない冬の思い出です。
コウジとの出会い
コウジとの出会いはお山のおうちえん。
岡山県美作市上山にある、自由保育のようちえんだ。
里山の自然体験と農的暮らしを取り入れ、子どもの主体的な遊び(学び)が
展開される場づくりを行っている。棚田まわりをこどもたちが元気にお散歩する様子は、地域のみんなを笑顔にしてくれる。
そして、わたしたちが運営する古民家カフェいちょう庵にも、おうちえん保護者会としてお母さんたちが時々集まってくれる。
そんな魅力的な場所は、ありがたいことに谷向こうの“ご近所さん”だ。
園長さん夫婦は移住したタイミングも近くて、よく気にかけてくれる。
ある日、園長さんの奥さんである“さっちゃん”に「糀作りするよー!」と声をかけてもらった。
はい。
この時点で「なーんだ。コウジは糀のことか」と気づいた方もいらっしゃると思いますが、この先を伝えたくて書いたので、よければ続きも読んでみてくださいね!
では、物語をつづけます。
麹(こうじ)のことは、だいすきな暮らし発酵家“カワノアカネさん”から教えてもらったことがある。
▼ アカネさんの発酵ワークショップin上山(2018.1.30)
この日をきっかけに漫画「もやしもん」を買ったし、何よりお話が面白かった…!
「そんなにすごかったの麹。なんて可愛いの麹。自然の力を借りて、自分たちで何かを生み出すこと。食をつくること。奥深くて、面白いなあ。」(その日の感想。Instagramより)
だけど、糀をつくってみよう!とまではその時はならなかった。
でも今回は、やってみたい!って思った。
何事も、じぶんのきもちがすんと、素直にそこへ向かうようなタイミングがあるんだと思う。それはだぶん、その時の状況だったり、きもちの余裕だったり、興味関心だったりが影響する。
「やらない後悔よりやる後悔」ってことばがあるけど、
「やったけどこころに何も残せなかった」みたいな後悔もある。何かをつかみたかったけど、思うようにいかなかったとき。そんな時は大体、わたしは最初のきもちも中途半端だったりする。
だから、無理のない気持ちでYESが出せたときは、きもちがとっても楽で、わくわくする。
(もちろん、自分を変えたいときは少しきもちに無理をして勇気をだすことだってある。)
話がそれちゃったけど、こうしてわたしは3日間をともにするコウジとの出会いに一歩、歩みを進めた。
そしてこのときはまだ、こんなに愛着が湧くなんて思いもよらなかったのです。
つづく
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