市内の稽古場が一斉封鎖になっても

お久しぶりです。

Fukunaga IKUO Presents「天才脚本家」キャスト・スタッフ一同は、

4/24~26の眩い本番舞台を目指して日々稽古に励んでおります。

と、

何気ない平凡な書き出しだとお思いになるでしょう。

しかし!

ご存じでしょうか。

福岡市内、只今、新型コロナ感染拡大防止に向けた政策のひとつとして、

福岡市内の演劇練習場(及びホール)は一斉封鎖中、使用禁止状態でございます。

まもなく本番まで一か月。一刻も無駄にできない中、我々、そしてもっと本番が切羽詰まった劇団も一様に、私たちは一斉に途方にくれました。封鎖の決定と施行はいきなりで、そして誰にも先が読めない無期限状態、しかも現状では本番の舞台であるぽんプラザホールもその一斉封鎖施設のひとつであり、このままの状況があと一か月続けば、本番を迎えることができません。いや一か月後のことじゃなくてまず、明日の稽古場がありません。

「公演は中止になりますか?」

かねてより何度も問われ、「絶対やる。ホールが封鎖されない限り、絶対上演する」と言い切り続けておりました。いつしかそれはメンバー一丸の思いに育っていました。思ったより誰も、このまさかの状況で「中止」の方向になど微塵も揺れず、私たちは迅速に、前向きな行動をはじめました。

封鎖について直接連絡より数時間前、市のホームページでそれを知り、翌日午前中、私たちは連絡網をつかって、明日からの代替の稽古場候補をいくつも挙げて、探して、交渉し、そうしたらたくさんの応援やご親切を浴びるように受け、当面の稽古場は、あっというまに確保できました。

私たちは、前進します。倒れても前のめり。上演、します。しますよ。

いくつもの劇団がこの1-2ヶ月間、公演を中止・延期しました。劇団だけじゃない、パリオペラ座も、ブロードウェイも、世界中のすべての演劇が泣いています。ご予約いただいたお客様に連絡し、チケット払戻しを行い、上演できなくてもかかった分の経費を払い、代替の劇場を探し、キャスト・スタッフのスケジュールを調整する。気が遠くなるような業務。世界中の制作さんに思いをはせ、私は、ただ、覚悟をもって前進します。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?