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モクモクのビュッフェはすごい

「食べ放題がめっちゃ好き」と言うと、男の子からは「昔はよく行ったけど、もう全然食べられないからな~」と言われ、女の子からは「あれってどうやったら元取れるんですかぁ?」と言われる。

そ~んな、まるで人をお金のない子豚ちゃんのように言っちゃって。

いや、そう、そうなんだけど、そうじゃない。

別に元をとりたいとか、とにかくお腹いっぱい食べたいとか、そうじゃないねん。あの「ここにあるもの好きなだけ食べていいですよ」っていう赦しが好きなんだ。好きなだけ、っていうか、「好きに」だ。

別に焼肉食べ放題4000円、そんな食べれらなくて、「これやったら普通に頼んでも良かったっすね、わっはっは」でええねん。

トリキもサイゼも近頃は大きな声で好きで~す!って言っても支持されるのに、どうにもまだ食べ放題やビュッフェの支持率が低い気がするのよね。


っていうか、もしかしたら私が好きすぎるのかもしれない。

どのくらい好きかっていうと、天保山の観覧車で「私たちもう会わない方がいいよね…」と真面目に別れ話をしていたのに、そのあとに見えた串家物語の看板を見て最後のディナーなのに串カツ食べ放題に吸い込まれてしまったり、外出自粛中にプチ断食的なダイエットをしていたのにどこの焼肉食べ放題が自分にとってベストか毎晩夜遅くまで吟味したり(この時に食欲っていうよりこれは趣味なんだな…って自覚した)、これは、偏愛、偏愛のレベルなのかもしれない。


ってわけで、これまで色々行ってきました。

せっかく色々行ったのでいくつか振り返ってみたり、最近行ったところについてとか綴っていこうと思います。


まず、ここ最近で一番感動したビュッフェ!


元気になる農場レストラン モクモク

伊賀が誇るモクモク手づくりファームがやっているビュッフェレストランです。

ランチは1892円、ディナーは2475円なり。朝食もランチとほぼ変わらないお値段でやっている。

ずっと行きたかったけど、じゃっっっかん値段が高い気がして躊躇ってみたり、街中にあるから他の選択肢を選んでしまったりして一度も行ったことがなかった。(伊賀のモクモクにあるレストランには行ったことあるけど)

行きたいね~行きたいね~と、食べ放題仲間と毎月変わるメニューを眺めて眺めて眺めていたらコロナになって、より一層行きたい気持ちが高まったので緊急事態宣言が解除されてすぐに行った。うそ、その前に焼肉食べ放題に行った。

まっ、とりあえずメニュー見てみてよ!

絶妙な組み合わせばっかりじゃない?気になるくない?

野菜ばっかりや~!って思うかもしれないけど、これが大正解。いや、別に野菜は本来好きではないんだけど、よく食べ放題にある唐揚げとか角煮とかが無いおかげで、無限かと思われるお惣菜メニューと向き合えるのだ。

そう、めっちゃメニューが多い。

実際、2周しても全部ピックアップすることは不可能。

というわけで、1周目のプレート。

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肉はハムとソーセージオンリー。それぞれ2、3種類ずつくらい置いてあった。

モクモクといえば、ハムとソーセージ。三重県ではお馴染み、サービスエリアでもよく見る、かつては六本木にも販売店があった、伊賀が誇るモクモクのハムとソーセージたち。

さっき挙げたように、よくビュッフェにあるような「とりあえず」みたいな肉メニューは無い。自信持って出してるハムとソーセージに集中しろってこと。

そりゃ、当然美味しいですわな。知ってる、知ってるよ!小さいころから知ってる!


1周目に特に驚いたのは、豆腐!

和食系のビュッフェには必ず豆腐があって、だいたい「あ~はいはい、豆腐ですね、知ってる味知ってる味」って感じなんだけど(でもとりあえずとっちゃう)、これは違った。

絶対こだわってるやつや!!って思って、メニューを見たら「モクモクの濃い豆腐」って名前だった。ハム、ソーセージと同様にこの「モクモクのやつです!」ってアピールしてるメニューは本当に信用できる。


2周目

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食べ放題では絶対カレーは一口は食べるようにしている。

めちゃくちゃ嬉しかったのは、いちごミルクが飲み放題だった(右下)。

だだ甘いだけのジュースではない。甘さひかえめ、ちゃんとミキサーで作りましたよ~って感じのいちごミルク!

でん、とサーバーが置いてあって「え、これ飲んでいいんかな?」ってちょっとためらったけど、「飲んでいいですよ」的なことが書いてあったから安心してめっちゃ飲んだ。食べ放題には赦しを求めにきているので、こういう意味での安心も嬉しい。


3周目

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やっと食べたいものは1周出来たので、おかわりコーナーになる。

真ん中左は肉のように見えて、肉ではない。ちょっと何か忘れたけど、とりあえず肉じゃないもので出来た酢豚風のもの。

ビンゴの真ん中にあるのは、酒のつまみレベルに味の濃いおからサラダ(色合いが悪いのは私がキュウリを食べられないせい)。

真ん中右は魚の南蛮漬けと揚げ大豆。この大豆を揚げたやつが謎だったんだけど、食べたらめっちゃ給食で食べたことあるやつだった。


そしてデザートゾーンに入っていくわけだけど、そこまで甘いものは好きじゃないしお腹もいっぱいだから、右上に1個だけ盛ったわけですよ。ミルクプリンを。

正直、食べ放題とかビュッフェとかのデザートってそんなに期待してないんですよ。ホテルビュッフェとか、どっかと提携しててその商品が食べ放題とか(赤からの花畑牧場カタラーナ食べ放題とか)そういうの以外は、箸休めにアイス食べるくらいでさぁ。

このミルクプリンも、見た目はこれまたよくサラダバーとかにあるミルク寒天みたいで期待してなかったのね。でも、食べ進めてると友人が驚愕した様子で「え、ちょっとこの白いの食べた?」って聞いてくる。

食べてみると、えっ……絶句。何これ、もう練乳かためましたみたいな味してる。これ書いてる時点で、来訪から2ヵ月くらい経ってるんだけど、未だに味を鮮明に思い出せる。そのくらいすごく濃い。

キーワードはモクモクジャージー牧場。これもこだわりメニューやんけ!

ってことは…って、同じく牛のマークが書いてあるアイスを食べると……

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同じく、目ぇ剥くくらい美味しい。

ザ・ミルクアイス!牧場で食べる系のアイスの味がする!抹茶もベースは同じミルクアイスでそこらへんのバイキングにあるようなアイスとは全然違う!そりゃそうか!モクモク手づくりファーム!!

そしてこの隣にあるお茶、紅茶やら日本茶やらの茶葉が沢山あって、自分でティーバッグに入れてティータイムが出来るのだ。ティータイム大好き英国紳士歓喜。

野菜にこだわり、大豆にこだわり、肉にこだわって、ミルクにもこだわる上に茶葉まで選ばせてくれるなんて。どこまで喜ばせてくれるんや。

腹12分目くらいになったところで、テーブルを見るとこんなアンケートがあった。

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可愛い。


伝票にも

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バイトに入ったら、まずはこの豚の絵の練習するんかなぁ…なんて、書いてくれた可愛い店員さんの新人時代を想像した。



モクモク手づくりファーム、半端ないなぁ……

店内の壁には、モクモクの歴史やこだわりが書かれていた。

モクモクは伊賀にあって、それも伊賀の中でもめっちゃ山の中にある。バターやソーセージ作り体験が出来たり、ミニブタちゃんのショーがあったり(豚のショーを見ながら豚を食うヤバい場所と京都に来ていじられた)、BBQや牧場体験が出来たりする地元屈指のレジャースポットだ。

めっちゃ山の中にあるのに、そこにはめっちゃ人がいる。

テレビで、レジャースポットとしてではなく地方で成功している企業として取りげられたこともあるくらい活気ある場所なのだ。


そういえば、モクモクっていつからあるんだっけ……物心ついた時からあった。あそこでバターも作ったしソーセージも作ったし牛の乳も絞った。豚を追いかけたし、そういや昔は豚のレースもあったよなぁ……なんて思いながら歴史をみていたら、元々のハム工房は1987年設立だった。

同い年だ。

モクモクは33年間で、ハムを作り、ファームを開き、商品を全国展開し、レストランを作った。関西の人は多分みんな知ってる。

一方私は……


う……

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と思いながら、本当に限界だったけどどうしても食べたかったので、最後にミルクプリンとアイスをまた食べた。

めっちゃうまい。そりゃ売れるわ。




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