Tomorrow never knows…と。
お久しぶりです。ワタクシも少しばかり環境が変わり、
3月末からここまでなんだか慌ただしく毎日が過ぎて行ってます。
みなさまは、今年は少しばかりでも桜を楽しめたでしょうか。
#さてと前回の続き
就活仲間もいないのでめちゃ流行してたTomorrow never knowsを自分のテーマソングのごとく戦友とし、孤独なレースが続いている中で、以前、応募して書類選考NGだったパッケージソフト開発企業のプログラマの再募集が出ていた。前回落ちたけど再チャンスをくださいとメッセージを添えもう一度応募してみた。
すると、面接のオファーが来たのです!!!
面接の時に社長から「2回も応募してきて当社に興味があるんだなと思ったよ」と言葉をもらう。筆記試験と技術的試験と面接のセット。ちょっと技術試験は難しかったなぁ、、と思ったが後日、内定の連絡が来た!やっと就職できるのだーーーーーー!!!!!と長い孤独な戦いが終わりを告げると思った。
初日に会社に向かうと社長室に呼ばれた。
「あなたはエンジニアには向いてないので、今日から一般事務として働いてもらいます」
なんだか少しがっかりしたけど、もしかしたら今後勉強をしたらまだエンジニアになれるチャンスはあるかも。何よりも社会人となれたのだ!と心を落ち着かせて、社長室へ迎えに来てくれた先輩になるであろう女性に案内されて、席に着席。その女性の先輩が正社員で、後お二人が派遣社員。皆さんテキパキと感じの良い方ばかりで憧れとそして少し安心した。
#初めての社会人デビュー
最初の仕事はまずかかってきた代表電話を取る事。新入社員って多分そういう基礎的なマナー研修っていうのがあるんだろうけど、新卒入社ではなく、中途入社扱い?だったはずなので、電話が来たら先輩が「はい、取って」って。学生時代は親からも資格を取る為、学業に専念するように言われていた私はアルバイトもしたことがなかったので、初めて自宅以外の電話応対。先輩の「お電話ありがとうございます。〇〇株式会社です」をメモして、いつもの声のトーンで電話を取った。用語も何も分からない中、何度も聞き返したりしながら試行錯誤。電話の間には伝票の整理整頓。そして電話。それで1日が終わった。次の日もまた同じ繰り返し。目の前で先輩たちが電話を取るとテキパキと対応しながら、仕事をさばいていく。
「どうしたらその様にできますか?」なんて質問をしてみたら「慣れよ」と…。会社の事を何も教えてもらっていないのにどういう風に慣れたらいいんだろう。何から教えてもらったらいいのだろう。新人の時ってみんなこうなのかなーと同期がいない私はバリキャリ先輩たちを目の前に目の前に来た単純な庶務業務をやりながら電話を取る。
昼前に1本電話を取ると社長だった。
「うーん。。暗いんだよねぇ~。声が籠もって聞き取りづらいんだよね。盛っとよそ行きの声を出しなさいよ」と言って電話を切った。
先輩から社長から電話対応があまり感じが良くないから練習してと言われ
その「よそ行き」の声が分からない。先輩たちは普段社内でしゃべってる声で電話に出ているのに、私は何が違うのだろうと。
家に帰って故郷の母と電話練習した。母はもちろんダメ出しなんかせず、いいと思うけどね~っていいながら、私なりの明るく感じの良い声探しの練習を付き合ってくれた。
次の日、ちょっと気重に会社に行き、先輩たちが楽しそうに談笑する中
余裕のない私は、電話対応にトラウマを感じつつ、手元の伝票整理を粛々と続けた。昼過ぎぐらいの電話。社長だった。「う~ん」と電話を切った。
その数時間後、社長室に呼ばれた。
「あなたの声がキライなので、辞めて欲しい」とお金の入った封筒を渡された。「これは頂けません。何も貢献できていないので。」と言ったが、もらってくれとその代わり、明日から会社に来ないでくれ。と言われた。
社長室を出た私に先輩たちは「なんの話だった?」と聞いてきたが、言葉より先に涙が出た。今日で‥‥辞めて‥‥欲しい‥‥ということでした。私の声がキライで…その後、先輩たちが何か慰めの言葉をかけてくれたが悲しい悔しいとかいろんな気持ちが入り混じって自分でも処理できなかった。
自分の持っている変えようのない声を否定され、投げるように置かれた封筒のシーンが何度もリピートされて、私で生まれなければ良かった。そんなことすら思った。明日の事は分からない。敗北だらけのレースが続いていくTomorrow never knows…
今思うと、ツッコミどころ満載だが、続きはまたいつか。