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ロマンスカーの展望席最前列をとるために奮闘した話

私の母はロマンスカーの乗り鉄である。
だがしかし、ただロマンスカーに乗れればいいという話ではない。
母は展望車の最前列に乗るのが好きなのである。

この秋、私は母との箱根旅行を計画した。その際に託された仕事がロマンスカーの最前列を取ることだった。

展望席付きのロマンスカーは今年の春、白の「VSE」が引退し、赤の「GSE」だけとなり本数が激減したことで、展望席の最前列のチケットはプレミア化した。

そんなチケットを何が何でもとってやるということで奮闘した話を書いていく。

ロマンスカークラブからチケットを取ってみる


前述した通り、母はロマンスカーオタクである。
何度も一人で展望席最前列のチケットを勝ち取り箱根に言った女だ。
しかし、今回はチケット販売当日母は仕事でチケット争奪戦に参加できないのである。
それにより、プレミアチケット獲得の重大ミッションは私に託されたのだった。

ロマンスカーオタクの母がいうには、「ロマンスカークラブに登録しておくとスムーズにチケットが取れる。」
ということで、まずロマンスカークラブに登録するところからお仕事が始まった。

ロマンスカークラブからチケットを取るためにやるべきことは以下

  1.  新規予約から、希望する発着地・日時・何名分必要か入力する

  2.  10時までその画面で待機 ※15分以上放置しておくとエラーになる可能性があるので10分前くらい

  3.  10時ピッタリに一番下の次へをクリックして、希望の車種をクリック

  4.  前展望席を選択し、次に進む

  5.  席を選択し購入or予約する

これがなかなか難しい。
まず10時ピッタリに動き出さねばならないのが、しっかり自分で秒針をみて10時0秒にはクリックしないと1秒の差で負ける。

まず秒針を見ながら1秒も遅れないように予約をする練習をしてみた。
・・・できない。
めっちゃ焦る、クリック押せない、希望車種間違える、前展望席選択するのに時間がかかる等
困難が沢山である。

1秒も遅れずかつ早く正確に、チケットを手にするために練習を重ねて、ついには6秒で購入までたどり着けるようになった。

これなら大丈夫!!と自信をつけ実際に10時の発売と同時に予約をする練習をしてみようと試みたのである。

練習1日目

その日はパソコンの前に9時45分から待機。
何度も早押しの練習をして9時58分スタンバイ。
9時59分からスマホの秒針を凝視し5秒前からカウント、10時0秒に動き出すことに成功した。
その間わずか6秒、この日なんと最前列が取れたのだった。

しかしチケットの日程で旅行に行くわけではないのでこちらはリリース。

すんなり取れてしまい、わたしは「割と簡単に取れるんやな!!明日も行けるだろう!!」
と高を括っていた。

練習2日目

前日にさくさくとチケットをゲットしてしまったわたしは「まあ今日も行けるやろ。」と考えていた。

10時になり昨日と同じ要領でチケットを取ってみる、、、
しかしすでに展望席は3席埋まっており残りは1席
こんなに早く動けたのにどうして!!と衝撃を受ける。

実はこの日で練習は最後。
明日は本番のチケットを取らなければならない。

「え、これ明日無理じゃない???」
と焦燥に駆られたのには2日目の練習でチケットを確保できなかった以外に理由があった。

ロマンスカーのチケットは休日より平日の方が取りやすい。

私が欲しいチケットは土日のもので、練習していたのは平日のもの。
「平日のチケットでも難易度高いのに休日なんて厳しすぎん???」

絶望した私はインターネットでロマンスカー 展望席 予約 コツで調べに調べつくした。

その結果、ある方法が一番確実に展望席の最前列のチケットを手に入れられることが分かったのである!!!

その方法とは、、、、
「ロマンスカーの窓口で10時打ちしてもらうのじゃ」

先人たちは窓口でいくつもの展望席のチケットの確保に成功しているらしかった。

窓口ではチケットの条件(発着地・時間・席種)をすべて事前に確認・パネル打ちをしておけて、10時ぴったりに予約をしてもらえるという噂

このオンライン時代でも足で稼いだものが勝利するのか、、、。

成功者の教えを受け、窓口での購入を決意したのであった。


窓口購入★往路編


ついに決戦の日
私は会社を休み、ロマンスカー売り場へ来ていた。

ある先人が「みんなは30分前に来ればいいと思っているがそれは違う。1時間5分前行動が確実。」
と言っていたので9時丁度に窓口に到着した。

すでに本日発売ロマンスカー特急券の待ち列には1人並んでいて、「くっそ~出遅れたか!!」と一瞬悔しくなった。

ロマンスカー窓口には3人職員さんがいる。
言い換えると、3人目までに並べなければ10時ぴったりにチケットを取ってもらえないのだ。

そして先人たちが言うには「10時ぎりぎりまで当日券購入の人が優先される。その対応が10時まで掛かって購入できなくても仕方がない。」

「そんなん厳しすぎる!!一番前に並んでてやっと確実という事か!!」

と不安でいっぱいだったのである。

9時30分 後ろに1人並んだ。「大丈夫かな、買えるかな。」とおどおどしていると、係員のお兄さんが「どちらの電車が希望ですか?」と聞きに来てくれて少し安心。

9時45分 先程希望を聞いてくれたお兄さんが「10時の件は手配済みだから!!キリッ」と受付の人に言っているのが聞こえて「お兄さん、、、、!!!」という気持ちになった。

9時55分 受付の後ろに新しい職員さん3人登場し今までいた人と入れ替わった。
「え!!精鋭部隊か!!」
と思ったもつかの間
「本日10時発売の特急券ご希望の方どうぞ~」
とふたつの窓口から案内があり、前に並んでいた人と私は対応してもらえることが確定した。
窓口にはいかにもプロなおじさんがいた。
絶大なる信頼を胸に
「新宿発・箱根湯本行、○月△日◇時、展望席最前列で大人2人でお願いします。」と希望を告げ待機。
「あと3分あるのでお待ちください。」
プロおじが言ったのでドキドキしながら10時になるのを待っていた。

「そういえば、後ろの人対応してもらえてない!!」
自分の手続きを終えて気づいたとき当日券購入客の対応をしていた隣の窓口から「10時発売の方の対応があるので待っててください!!」という声が聞こえ無事後ろの人も3分前までに対応してもらえていた。

当日券購入の人がいても10時前には優先してもらえることを知り安堵した。

そして運命の10時
プロおじ「・・・・・・買えました!!!!」

「まじですか!!!!」
こうしてプロおじのおかげで最前列のチケットを手に入れた。

この間わずか3秒くらいだと思う。

私はプロおじに感謝をして新宿駅を後にした。

ぬかりなくチケットを確保したことを母に伝えると
「超嬉しい、ありがとう、わーい!!!」
と喜びの舞を踊っていた。

窓口購入★復路編

次の日、またしても私は会社を休み新宿駅の窓口へ
前日の反省を生かすことできず前日と全く同じ時間に到着。

しかし、この日は前に人はおらず一番乗りであった。

「昨日しっかり対応してくれたからもう心配することは何もない。10時になるのを待つのみ!!」
1時間待ちぼうけた。

9時55分 今日は精鋭部隊は現れない。
「本日10時発売の特急券ご希望の方どうぞ~。」
と前日と同じように呼ばれた。
今日の担当は若いお姉さん。
実は先人の教えではお姉さんは手際が良く速攻で予約をしてくれるという事だったのでラッキーと思いながら、希望を告げ10時になるのを待った。

「どこ発のどこの席ですか。」
職員同士で確認しあい、席がかぶらないように確認してくれていた。

10時 「取れました!!!
お姉さん速攻で確保してくれました。
「ありがとうございます!!!!」
「いえいえとれてよかったです!!!!」

喜びを分かち合いお姉さんにお礼を言い、その場を離れた。
ロマンスカークラブでその便の残席をチェックしてみると
「前展望席 残り0」
最前列だけでなく展望席すべてが売り切れだった。
「これは窓口に来なかったら絶対買えてなかった、、、、、!!!」

お姉さんへの感謝がひとしお大きくなりながら母に連絡。
「帰りも最前列取れました。」

「うれしいいいありがとおおおお。」

これで母のオタ活に貢献することができた。

まとめ


今回ロマンスカー展望席の最前列のチケット争奪戦に参加して、
最前列を狙いたいのなら絶対に”窓口”一択だということが分かった。

ちなみに、窓口で予約してもらっている時、保険として同時に自分のスマホでロマンスカークラブから予約を試みていたが、
往路は職員さんが取ってくれた席はすでに埋まっており反対側2席が開いている状況だった。
復路はすでにすべて埋まっていた。

窓口に行けば10時打ちでどのネットよりも早く予約してもらえることはそのことからも体感している。

どうしても最前列に乗りたいんだ!!という人は、是非発売1時間前に窓口に並び、窓口でチケットを確保してもらおう!!

私も次またチケットをとる機会があれば、絶対に窓口に向かおうと思う。


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