親子で通じるもの。

たまに親子って何か特別な繋がりがあるんだなと、
思う事がある。
ずっと以前にブログでも書いた事があるけど、
私は実の父親とはずっと断絶してた状態に
なっていて、一度も会った事が無かった。
子どもの頃は会いたいとは思ったけど、成長するに
連れて、その思いは消えて行った。
でも２０２１年の秋頃に、急に父親に会いたいと
思うようになった。
今会わないともう会えないような気がして。
後から知る事になるけど、父親は進行性の胃がんに
罹っていて、余命が残されていなかった。
私はこの時何かを感じ取ってたのかも知れない。
虫の知らせと言うモノなんだろうか。
とにかく今会わなければこの先後悔すると言う思いに
駆られた。
父親もまさか私から連絡があるとは、夢にも
思わなかっただろう。
電話で一度だけ話す事が出来た。
相手は病人だから長い時間は話せない。
聞きたい事や、話したい事はいっぱいあった。
でも何を話していいのか分からなかった。
どうして会いに来てくれなかったの？
私の事はもうずっと忘れてた？
聞きたかったけど、聞けなかった。
そんな事を聞かれても、きっと答えに困るだろう。
私も息子に会えない状態が続いてる。
でも息子はもう私には会いたがらないみたい。
息子に会いたいけど、もう望んでも仕方ないって
諦めてる。
息子もかつての私が、父親の事を忘れて行った
ように、息子も私を忘れて行くんだろう。
そして大人になって、気が付いて私に会いに来て
くれるかも知れない。
それは私が死ぬ前かも知れない。
子どもにはそう言うのを感じる力があるような
気がする。
私も今回父親が亡くなるまでに、連絡を取る事が
出来たから。
親子ってやっぱり特別な繋がりがあるんだと思う。
息子と私にもそう言う繋がりがあると信じたい。
今会えなくても構わない。