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バーチャル空間設計のドキュメント/アーカイブ・プラットフォームの意義と仕様の重要性

今週は月曜日が校了で、さらに祝日を挟んで遅くなってしまいました。

そういえば、大日本印刷が新しくつくった、印刷アーカイブを展示する「本と活字館」に行ってきたのですが、非常によかったです。

「市谷の杜 本と活字館」は、2020年11月に市谷に誕生した本づくりの文化施設です。コンセプトは「リアルファクトリー」。活版印刷を中心とした印刷所であると同時に、モノづくり工房として、印刷の美しさや奥深さ、楽しさを体感していただきたいという願いをこめて、開館いたしました。
館内では、文字(秀英体)のデザイン、活字の鋳造から、印刷、製本までのプロセスを展示しており、印刷機が稼働する様子や活版職人が作業する姿も動態展示の形で公開します。また、参加型ワークショップやイベントなど、ご来館の皆様に、活版印刷をはじめとした印刷・製本・紙加工を体験していただく機会もご提供します。
活版印刷は大日本印刷のすべての事業の原点であり、特に市谷工場では、長年にわたり、日本の書籍や雑誌を数多く製造してました。その市谷工場の象徴として「時計台」の愛称で親しまれてきた建物を、1926年(大正15年)竣工当時の姿に復元し、「市谷の杜 本と活字館」として生まれ変わりました。

大日本印刷は2010年代から、市谷工場の周辺を開発して、順次やりかえているのですが、このプロジェクトもその一部で近年まで使われていた1926年竣工の市谷工場を転用したものです。

既存の工場は外部階段や3階が増築されていたので、それらを竣工当時の姿に復元したそうです。

設計は周辺の開発と同じく久米設計。
調査から設計にあたって試みられたことが現在展示として見ることが可能です。
復元にあたっては曳家し、基礎をやりかえたそうですが、その時に発掘された松の杭が転用されたお土産が今ならもらえます。

完全予約制で一定の時間内で最大5組しか入れないので、現在の状況でも安心な面が多いです。気になる方はぜひ実際に行ってみてください。

さて、先週は修羅場週だったので、少なめですが、やっていきましょう。

「建築・都市定期報」では定期的に建築・都市系(以外)のニュース・記事を取り上げ、感じたことなどを付記して掲載していきます。


日本最古85年前の姿で復元 東山動植物園の温室 愛知

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