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XR空間を考える

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来たるべきパラレルリアルの世界へ向けて,XR空間について考える. 主として建築を参照しつつ新しく生まれつつある空間への思考を深化させるための断片記noteです.気になった方はまず…
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#VRChat_world紹介

ワールド探索日記 2022/11/6

Raindance Embassy By marirakuVRChatワールド探索部の特別回。 イギリスの独立系映画祭RAINDANCE映画祭のVR部門として10/26~11/26で開催されている「RAINDANCE IMMERSIVE」の特設ワールド「Raindance Embassy」をキュレーターのMariaさんにご案内いただきました。 「RAINDANCE IMMERSIVE」は今回で7年目らしく、VR作品を取り扱ったイベントとしてはかなり歴史があるように思えます。

「VR」についてかんがえてみた vol.01 後編

前編はこちら 「主観」について──ソーシャルVRでゲームや物語を体験すること三日坊主 「VR」と名前がつくもので、「VR映画」や「VRゲーム」、「ソーシャルVR」があるじゃないですか。これまでに「主観」って言葉が出てきていたのですが、VRChatでヨツミさんの『PROJECT: SUMMER FLARE』に入っていくというのは主観性が強いソーシャルVRの中で、あえて縛られにいくみたいなめちゃくちゃ不思議な体験なのかなと思っています。物語に巻き込まれていき、それに気づいても進

「VR」についてかんがえてみた vol.01 前編

VRChatの内外を繋ぐ特殊な立ち位置三日坊主 この会は以前にphi16さんとfotflaさんと話している時に「タカオミさんとお話してみたいね」という話が出たところから「対談すればいいじゃん」と勢いで決まって始まりました。 そこで、今回は話すテーマとして「VRならでは」という、ある種超でかいテーマを良い感じに楽しくお話していただきたいなぁと思います。 まずは会話のスタートとして、二人はお互いのことどう思っていたかから始めましょうか。 phi16 まず最初にやっておきたいこと

バーチャル展覧会の空間に、なぜ「実在感」が必要だったのか?――バーチャル展覧会の"現在"「Shader Fes 2021」制作インタビュー

総勢80人のシェーダークリエイターによる200点以上の作品が集まるバーチャル空間内の展示スペースとして、2021年12月17日に公開された「Shader Fes 2021」。 3D空間の基礎技術であるシェーダー、その可能性を一挙に感じられる空間として公開された本ワールドは、展示作品の多様さもさることながら、展示空間としてのクオリティの高さも大きな話題となりました。 さまざまな表現活動に用いられるシェーダーの可能性を追及するとともに、展示空間としてもクオリティが追及されたS

言葉に捉われない作品を生み出す――VRコンテンツクリエイターの"現在"「PROJECT: SUMMER FLARE」制作インタビュー

―――夏を壊せ。言葉を壊せ。世界を前に進めるために。 2021年9月23日に公開されたワールド「PROJECT: SUMMER FLARE」。メディアアート展「1%の仮想展」や、異色の謎解きワールド「アスタリスクの花言葉」などを手掛けたヨツミフレーム氏による待望の新作で、公開初日から多くのVRChatユーザーが訪れた。 本作はキャッチコピーやヨツミフレーム氏の発言から「夏」という愛称でも呼ばれており、バーチャルライフマガジンによる2021年VR流行語大賞企画では「メタバー