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研究会第6回ワークショップを開催しました(3)-次年度に繋ぐブレイン・ストーミング編-

【研究会第6回ワークショップを開催しました(2)-これまでの研究会、これからの研究会編-】の続編になります。今回の投稿では、ワークショップで行った次年度に繋ぐ活動のアイデアを模索するブレイン・ストーミングについてお話を進めます。研究会第6回からAグループとBグループに別れワークを行います。このグループ割は次年度以降も引き継がれ、グループごとに企画を立てていきます。


1.課題の種の抽出

活動のアイデアを模索するブレイン・ストーミングを行う素材として、今までの研究会や専門家レクチャー、個別インタビューを通し得られた示唆から“課題の種”を抽出しました。その課題の種を足がかりにグループごとにブレイン・ストーミングを行い、アイデアを発散させるワークを行いました。用意した課題の種はAグループ、Bグループ共に同じものでしたが、各グループメンバーの個性の差から異なる方向へと発散する結果となりました。

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              (上記写真はBグループのワーク風景です)


2.ブレイン・ストーミング(Aグループ篇)

Aグループでは、製造過程で発生する廃棄物や倉庫に眠る在庫を“資源”と捉え直し福井の伝統工芸と組み合わせるアップサイクルへの試みや、産地の持続可能性を軸に置き福井産地のサプライチェーンの透明化や企業間での強みや弱みを共有し合うことのできるプラットフォームの構築などに意見が集まりました。

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3.ブレイン・ストーミング(Bグループ篇)

Bグループでは、研究会第2回の時に活用した事例「布の銀行」のように産地の布在庫をデータベース化することで需要と供給を繋ぐ試みや、生産構造そのものを見直すことを軸に型紙やサイズに左右されない新しいファッションのあり方の模索などが出てきました。

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4.ワークを通して出てきたキートピック

Aグループ、Bグループそれぞれのブレイン・ストーミングの中でいくつかのキートピックが出てきました。これは、初年度全6回の研究会を終えた今の研究会メンバーの視点が可視化されたものと言えるのではないでしょうか?次年度ではグループごとに、自分達がどうありたいかを示すスタンスや、アイデアの具体化を進めアイデアの実装に向けた準備期間に入ります。

キートピック:Aグループ
・廃棄布や絶妙な色味の差や傷で使えなくなった布と伝統工芸を組み合わせたアップサイクル。
・テキスタイルや最終製品の製造工程で出た使えないゴミや在庫を行きつく出口をずらす事で資源と読み変える。
・分業制がベースとなった福井産地のサプライチェーンを透明化する事で横のつながりの強化や連携を補強する。
・互いの強みと弱みを明かし合い図化することで思わぬコラボレーションの誘発。
キートピック:Bグループ
・切れ端の出ない、型紙のないどのサイズにも対応できる新しいファッションのあり方の提示。
・廃棄布を出さない生産構造をつくる。
・伝統工芸や装束、呉服など様々な文化・分野への接点を模索する。
・誰かにとっての負担は、誰かにとっての特になる可能性がある。
・在庫と需要のマッチング。繊維の産地のデータベースを作る。


5.【重要】続編へ

ここまでご覧頂きありがとうございます。研究会第6回ワークショップについては下記の記事に分割しています。合わせてご覧下さい。

記事1
・研究会第6回ワークショップを開催しました(1)
 -研究会が目指す姿編-

記事2
・研究会第6回ワークショップを開催しました(2)
 -これまでの研究会、これからの研究会編-


皆さん、研究会初年度お疲れ様です!
次年度のキックオフは2021年5月を予定しております。今回の研究会第6回で出てきた次年度に向けたキートピックは全6回の研究会を経たからこそ見え始めたものではないでしょうか?本研究会はこれから2年間続きますので、来年度以降もよろしくお願い致します!!

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