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【第2回】疑義照会 問題 〈内分泌内科:糖尿病編〉

 みなさんこんにちは、今日は糖尿病患者の疑義照会内容を紹介していきます。
 特に糖尿病治療薬では今回のような疑義照会は多々起こりやすいのでしっかりと確認しましょう。


 第2問

 内分泌内科 65才 男性 身長165㎝ 体重52㎏
 検査値 WBC:6000 GOT:35 GPT:25 sCre:0.95 CRP:0.01 HbA1c:8.5

 現病歴
 最近口喝で水をたくさん飲むことが多い。甘いものが好きでよく食べる。受診後、糖尿病と診断され以下の内服が処方された。

 処方
Rp1.メトホルミン錠500㎎ 1日3回 毎食後 30日分
Rp2.ボグリボース錠0.2㎎ 1日3回 毎食後 30日分
Rp3.ブドウ糖 10g 低血糖時 3個

さてこれであなたなら疑義照会は何をしますか? 

スライド2

 ヒントは、糖尿病治療薬では用法の確認が大切です。
 薬剤師の皆さんならわかりますよね。有名なところです。


スライド3



 処方
Rp1.メトホルミン錠500㎎ 1日3回 毎食後 30日分
Rp2.ボグリボース錠0.2㎎ 1日3回 毎食後 30日分
Rp3.ブドウ糖 10g 低血糖時 3個

 答えはここですね。
 糖尿病治療薬では用法が食前であるものがいくつかあります。
 今回は1日3回 毎食前が正解です。

 αグルコシダーゼ阻害薬(α‐GI)はα-グルコシダーゼという酵素によって摂取した糖がブドウ糖に分解され、血管に吸収されるのを阻害すお薬です。

 つまり食事の前に内服しないと意味がないお薬です。
 また糖尿病治療薬内服中では低血糖にも注意が必要です。今回のα‐GI内服患者では低血糖時、ブドウ糖を摂取しないといけません。そこも一緒に覚えましょう。


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