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ゴールデンウイーク。昼からちょい飲みご褒美ですか、こだわりのノンアルコールですか?

こんにちは、安井郁子です。
記事を読んでくださる方、応援してくださる方、いつもありがとうございます。

コロナ禍での食のトレンドを探る

飲食の世界では普遍的なこともありますが、コロナ禍での変化も見られます。
街を歩き、ネットの世界もめぐり、そして、展示会にも出向きます。
先週のワイン&グルメジャパンイベントでは、お隣でプレミアムフードショーやファベックス展も開催されていました。

久しぶりの食の展示会

プレミアムフードショーは、オーガニック、ハラール(ムスリムマーケット)、ベジタリアン、ヴィーガン、グルテンフリー等に対応する展示会で、ファベックス展は、外食・中食産業ビジネスの「食品・食材」「機械・機器」「容疑・包装」の総合展示会です。

会場案内図 ワイングルメジャパン1

まずは、プレミアムフードショーから。
コロナ禍で、インバウンドの回復は遅れますが、オーガニックやグルテンフリー等は、欧米だけでなく国内でも注目され伸びている分野です。厳密なグルテンフリーを目指す人は多くはないにしても、ダイエット的にも、グルテンをできるだけ取らない、炭水化物を控えめにしている人は多いです。
お酒に関しては、グルテンフリーの人は、麦芽や大麦などが含まれている普通のビールはNGで、第三のビールはOKということになってしまいます。

飲食店を利用する際に、時短営業でのオーダーストップを考えると、今までのような「とりあえずビール」からはいかずに、すぐに日本酒をいただこうか…という飲み手も多くなっているとも。

安心・安全、健康志向と、今の時代を合わせての飲食トレンドを探る必要がありそうです。

コロナ禍で変化したライフスタイル。中食・外食で新たに求められることとは?

ファベックス展では、業務市場用の方々に向けての多くの食関連セミナーが開催されていました。わたしは「食未来研究室」の児玉一穂氏のセミナーで、コロナ禍での内食外食に求められることのセミナーを聞かせていただきました。

統計は、「生活者の検索データ」からの分析になります。インターネットで検索されたキーワドは、消費者行動、スーパーでの売り上げ推移と、即座に一致してきます。

ノンアル検索

内食の堅調な伸び

外出を控えることや人との接触を減らすことが求められている今、外食店の中食への参入などもみられます。内食は、単身、高齢者だけでなく、どの年齢層でも伸びていることを統計的にもしっかり確認が取れました。
たしかに、例えば、ファミリーレストランのロイヤルホストさん等でも、お持ち帰りテイクアウトメニューの他に、家の中で外食気分を味わいたい人のために、冷凍食品の「ロイヤルデリ」等も始め、好評なようです。
スーパーでのデイリー用の冷食とは違う切り口で、新しく商品開発された冷凍食品が登場してきました。

今まで、冷凍食品を使わなかった方が、献立のマンネリ回避のためにポジティブに用いられるようになっていること。そのニーズは、リアルな食品売り場を回っていても、オンラインショップを巡っていても、肌で感じます。

ご褒美消費

そして、我慢を強いられる生活の中での「ご褒美消費」も、注目されます。平日の昼間のおうちイベントが伸びているとのこと。

ご褒美消費には、デザート、例えば最近流行りの、マリトッツォ(ブリオッシュ生地にたっぷりのクリームを挟んだローマ発祥のスイーツ)やフルーツサンドなどをあげられていました。
今や、コンビニでもフルーツサンドが買えますが、手の届きやすいご褒美は、たいそうなご褒美よりも、買う頻度が上がってしまいますよね。

私のように、いけない🤤と思いながらも、甘辛両刀使いになっている女性も多いのでは?

マリトッツォ

  [ 写真は、ポンパドールのマリトッツォ オランジュ ]

夕食、夜のみの接待は、激減していますが、早めの時間帯からサクッとご褒美飲みをしよう!という層に向けて、何ができるのか?

「平日の昼間、おうちイベント等で伸びているシーンへの取り組みが必要」
そうです。
さしあたりのおうちイベントとしては、「母の日」「父の日」の準備ですね!

昼間のちょい飲み

セミナーでは、(緊急事態宣言期間の禁酒時期はさておき)「11時から17時までの”ちょい飲み”プランが注目されだしている」とのことでした。

接待は無くなっておりますが、コロナに気をつけつつ軽く打ち合わせがてら、ちょっと飲み食いする場面はたしかにあるでしょう。しかし、お家に帰れば、また晩御飯も食べるので、サラダ的な軽いメニューデザートが増加しているとのこと。

この1年で、あらゆる業態の飲食メニューに、変化がみられます。
飲料も変化していかねばなりませんね。

在宅でも、リモート中、喉の渇きをいやすために、ただのウーロン茶ではなく、ワイン風ノンアル飲料を呑んだり、夕食後にまた軽くお仕事をするために、微アルコールで済ませようという人もおり、まだまだ続くコロナ禍で、それらの品ぞろえの勉強も必要です。

実際、このゴールデンウイーク中には、こだわりのノンアルコール飲料を提供しているお店をたくさん見かけます。

ソムリエさんの新しい創造力に期待

ご承知の通り、東京の緊急事態宣言下、「蔓延防止重点措置」エリアでもお酒の提供はできずに、厳しい状況になっております。
禁酒法のような理不尽さに皆様たいへんな思いをもちつつも、今ある状況の中で、試行錯誤をされています。

山本諭ノンアルカクテル 2

[ レストラン タカシタンノの山本諭シェフ・ソムリエのノンアル飲料 ]

現在のコロナ対応のためにも、ヘルシー志向に合わせるためにも、飲料担当者は「いかに、ノンアルコールでも美味しいカクテル(モクテル)を作れるか」が課題です。
ソムリエ山本さんは、ブドウジュースやお茶だけでなく、野菜、フルーツ、ハーブ、乾物…等、色々アッサンブラージュしてワインの香りに近づけ、お料理に合わせられる飲み物を創意工夫されています。

提供するグラスにもこだわり、シャンパングラスやリーデル、木村硝子のワイングラスで提供するなどし、ノンアルコールの味気無さを少しでも解消、現在、お店では「ノンアルコールペアリングコース」も好評のようです。

ピンチをどうチャンスに変えられるか?

What doesn't kill you makes you stronger.
いつの時代でも、ピンチな状況をも逆手にとって、想像、創造し、ビジネスチャンスにできるようでありたいです。











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