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まだ本気じゃないもん

今日、ある世界で
もう何十年も
第一線にいらっしゃる方の
お話を聞く機会があった。

かっこよかった。

一見、かわいらしいおばあちゃま。

だけど、中身は
化け物級の(最大限の褒め言葉)
強さと
たおやかさと
ぶれない軸で
たっぷたぷに満たされていた。

あと、やさしさも。
強くて、やさしい。

すげえな、って思った。
すげえかっこいい。
すげえ、真似できない。

畏怖の念というのを
体感するような時間だった。

本気を出してなかったから
失敗した。
私、本当は
もっとできるんだけど
今回はちょっと忙しかったから
この結果でも仕方ないよね。

そうやって、
予防線を張って逃げる癖が
私にはある。

やりたいのにやりたくない。
やりたいのに、怖い。

やりたいことだからこそ、
うまくいかなかったら
立ち直れないから、
「え、まだ本気じゃないですけど、何か?」
と逃げる隙を自分に与えちゃう。

甘い。
甘すぎる。

今日のあの
かっちょいいおばあちゃまなら
「フッ」って鼻で笑うレベルだ。
いや、視界にすら入らないかもしれない。
埃以下、ってなもんだ。

そうやって
私がぐだぐだしているうちに、
傷ついても何でも
「やる」って決めて
やらない後悔よりやる後悔だ!と
勇敢に行動した人が
周りから飛び立っていく。

何度もそんな光景に
出会しているのに、
まだわかんないかな、私。

結局自分が一番大事なんだな。
ま、それはそれでいいけどさ。

そうして
自分が死ぬときに
何の後悔をするかって考えたら
「やっぱり全力でぶつかっておけばよかった」
って思うんだろうな、私。

そんなふうに
「自分がこの世を去るとき」まで想像して
それでやっと腰が上がる。
そうしないと、本気に近づけない。

怖いんだね。
怖いんだ。

怖いんだよね、
でも、頑張ってるね。
と、私のなかの
ちっちゃな私に声をかけながら、
今日も逃げ腰に喝を入れて、
傷だらけになってでも
前に進むのだ。

あの
かっちょいいおばあちゃまの
目が黒いうちに、
せめて視界に入れていただけるように。

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