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どうでもいい事かもしれませんが・・・初めて知りました。


これって知らなかったのは婆だけでしょうか?

2021年(令和3年)11月5日(金)現在、

日本中で、知ってる人と、知らない人と、どっちが多いのか?

ちょっちゅう、日常的に行く、使っている所で、

えっ?今まで全然知らなかった!

という体験をしました。

それで、知らなかった事を知って、新鮮な気持ちになりました。

銀行のATMです。

(もう、ここまで書いて、わかる人は、ああ、あれだろう、と
想像がついたかもしれません。)

先週末、クレジット決済の入金に間に合うよう、
2つの銀行で入出金をしました。

ぎりぎり、夕方6時の10分ぐらい前です。

手数料のかからない、ぎりぎり滑り込みセーフの時間です。

2つの銀行は隣り合わせに並んでいて、

こっちの銀行で引き出して、
それを隣の銀行に入金して・・・、

というような操作です。

その前に、まずは今、手元にあらかじめ用意して持ってきていた現金を入金するという操作から取りかかりました。

やるべき事は、3件ほどあったのです。

それで、焦っていたのか、
生まれて初めて、紙幣を入れる入口に、一緒に握っていた硬貨
誤って入れてしまう、ということをやってしまいました。

ありゃ~!と思って、取れるんだったら取り出そうかとのぞき込んだら、

底の方が、ベルトコンベアーの様に流れていて、あっという間に
硬貨は見えなくなりました。

頭が真っ白になり、どうしようかと、うろたえましたが、

もしかしたら、この流れていった硬貨も入金額に反映するのでは?
と思い、
封筒に入れていた、残りのお金を正しい入金口にいれ、

入金、というところを押して出た数字は、

入金に足りない数字でした。

ということは、さっきのお金は反映されていないのです。

その時は、一円単位まで、ピッタリと入れるつもりでお金を用意していたので、あわててお財布からお金を取り出し、追加入金して、一件目の作業を
とにかく済ませました。

出張所のATMでは硬貨は入金できません。
銀行店舗のATMでしか入金できない上に、
店舗でも、夕方6時以降は、硬貨が入れられなくなるので、
あえて、今日、急いで6時前に、店舗におもむいたわけです。

4台あるATMで、後ろに並んでいる人はまばらで、
混んではいなかったのですが、

とにかく、隣の銀行にも行って、また、こっちの銀行に戻ってきてと、
いろいろ時間を費やす事があったし、
その時間もせまっていたので、とにかく、やるべき作業を先にすべて済ましてしまおう💦💦💦
と、心配、気がかりながらも決めました。

週末の金曜日なのです。

それで、すべての作業を終え、
6時になる1分前に、ATMの横についている電話をとって、
銀行員の方に言おうと、
さっきのATMの場所に向かいました。

が、そこで、ちょっと考えました。

あの瞬間の手の感じだと、3枚ぐらいの硬貨だった。

これを取り出すのに、もうすぐ帰れる銀行員の方が、帰れなくなり、
大変な作業になって、多大な迷惑をかけ、

周りもなんだ?なんだ?と思われるような大騒ぎになるんではないか?

もしかしたら、取り出すのにすごい時間がかかるのではないか?

もしかしたら、故障対応の業者を呼ぶまでにもなるのではないか?

もしかしたら、ATMは精密複雑な機械、
故障対応の作業費も、すごい金額になるのではないか?

とにかく、どうしよう、どうしよう、どうしよう!

こんな時、良い時代に生まれました。

周りに知ってる人も、相談する人もいない状況でも
インターネットという頼もしいアドバイザーが常にいます。

どんなことでも、絶対、必ず、

質問してる人、

述べている人が、

必ずいる!絶対。

いくらなんでも、こればっかりは、いないだろうと思ったことでも

・・・いたものでした。

そうだ、まずは、落ち着いて、検索してみよう・・・。

出ました、出ました。ワラワラ出てきました。

でも、その第一段階目の検索時には、

今回のタイトル、『初めて知りました。』の、初めて知った内容は
出てこなかったのです。

でも、同じ様な失敗、経験をしているひとが、
婆と同じ様な気持ちになっていました。

その中の回答者のなかで、

お金は取り出せると思うけれど、
銀行にとっては、1円でも収支が合わないと大変なので、
とにかく、そういった事があったときは、申し出たほうがよい。

という記述がありました。

検索様様。ありがたや~。

すこし、気持ちも落ち着いて、重かった心も若干じゃっかん軽くなり、

それでは連絡をしようと、さっきのATMに行き、
受話器をとりました。

電話には、その支店の銀行員の方ではなく、
全体の問い合わせを受けつける、コールセンターの女性の方が出て
対応してくれ、

婆は一生懸命、熱を込めて、熱く事情を話しました。

そしたら、あっさり、

「それでは、足下の返却口を見てください。
そこに、お金は戻っておりませんか?」

と言うのです。


返却口?


目を通してくださっている皆様、

ATMの【返却口】って知ってました?


SNSの時代でもありますし、皆な知ってる当たり前の事なんでしょうか?

婆は初めて知りました。

これが、今回の記事のタイトルの、『初めて知ったこと』です。


第一勧業銀行に初めて銀行口座を作って以来、

何十年も、通い詰めている銀行ATM。

時にはウキウキと、時には切ないため息と共に、
一ヶ月にどんなに少なくても見積もっても2、3回以上は
必ず行ってる銀行ATM。

まったく知りませんでした。

コンビニの、コピー機の、おつりが出てくる返却口と、おんなじような返却口が、ATMにもついていたのです。

それで、返却口があったとは!😲と、ビックリして返却口を見つめ、

急いで手を入れてみました。

お金はありません。

婆  「いや・・・、ないんですけど・・・。」

銀行 「ありませんか?そこに返却されるはずなんですけど。」

婆  「ありません・・・。この番号のATMだったよなぁ・・。」

銀行 「何枚ぐらいの硬貨でしたか?」

婆  「多分、3~4枚ぐらいの気がします。
   300円ぐらいだと思います。」

銀行 「それでは、返却口のお金に気がついた方が、
   お店に届出ているかもしれませんので、
   そちらの支店に確認いたします。                      
   受話器をそのままで、すこしお待ちください。」

と言ってくださり、しばらく間があきました。

その間、
この場所、この番号のATMだったよなぁ・・・。
もしかして、隣だったかなぁ・・・。

などと思って、いい歳重ねた婆が、両隣のATM、ついでに残ったあと一つの、一番端っこのATMまで(そこのATMであることはあり得ない)、4つ全部のATMの返却口に
念の為、手を突っ込んでさがしてみました。

冷静に、後で、恥ずかしいと思いました・・・。

が、その時は、そういう確認行動を思わずしちゃいました。

あとで、主人に、防犯カメラで全部撮られてるよ、外で誰か見てたかもよ、と言われました。

あー、恥ずかしー!

だけど、みなさん、たとえ、数百円でも、そうなったら、いちお両隣プラスもう一つ、ぐらいは確認しませんか?

でも、なにも知らない外から見た人は、何と思ったかしれません。

それで、やっぱり、届出はなく、

婆は
「いいんです、いいんです、私の過失ですから。
お手数かけてスミマセン。」

とお伝えし、

そしたら、銀行員のお姉さんも、
「こちらこそ、申し訳ありません。」

とあやまってくれました。
そちらには、何の落ち度もないのにね。
申し訳ないことです。

それで、もしかしたら、婆がうっかり、硬貨を入れてしまった時に
お札の入金口をのぞき込んで、
狼狽うろたえて手を突っ込んでいるところを後ろから見たひとが、

状況がすっかりわかり、
その後、さりげなく返却口から持っていってしまったのかもしれません。

その人は返却口の役割を知っていたのかもしれません。

そういう可能性もあるにはありますが、
仕方がありません。これは明らかに自分が悪いんです。

お札単位の金額の損失だったら、
ウジウジといつまでも自分を責めているかもしれませんが、
ありがたいことに硬貨単位の損失だったので、
気持ちのダメージも少なくて済みました。

それどころか、返却口を知れて、良かった!と真に思いました。

勉強料には充分と、心から納得、
むしろ少ないぐらいの勉強料かもしれません。

だって、そういう事でもないと、ATMに返却口があったなんて
今日こんにちまでも気がつけなかったわけだし、

この一件がなかったら、今も知らないだろうし、

この先何年も知らないままかもしれません。

銀行で、誰かがやらかしてしまったところに偶然、居合わせるか、
または、やらかしちゃった知り合いから、
そのよもやま話を聞くしか知る方法はありません。

知らなくても、そんなに困らないし、
困った事態になったら、今回の様に、その時に知れるんだからいいじゃん、と思うかもしれませんが、

また、勉強料だと思ってまで、知る必要もないほどのことでしょうよ。
と思われるかもしれませんが、

とにかく、返却口はずっとあった。

何もかも知り尽くして、
知らない事なんかないでしょ、どこにあるっていうのよ?
と信じてきっていた銀行ATM。

返却口は
長年長年ずっとずっとずぅ~っと
存在していたのでしょうが知らなかったその情報は、婆の人生において、
いつも行ってる所の、新しいビックリ新鮮な情報で、
なんというか・・・、その意外性がちょっと嬉しかったのです。

その話を主人にしたら、主人も知りませんでした。

そして、

「もし、持ってっちゃった人がいるんだったら、
その動作は防犯カメラに写ってるし、
顔だけじゃ、どうかわからないけど、
ATMでその時カードや通帳でなにか操作してたら、記録も残っちゃうよ。」

と、また言っていましたが、そんな事はもういいんです。

ネット検索すると、もう10年どころか、10年よりも、もっと前から
返却口はあったのです。


その時、わざわざ隣の銀行にも行って見てみたら、
隣の銀行のATMにも返却口はありました。

あ、やっぱりあるわ・・・。

その後、ATMなんて外からチラッと見ただけで見えるもんですから、
時々見てみると、やっぱりいろんな銀行で、ありました。

あー、やっぱりある、ある!


知れて良かった~,゚.:。+゚



それで、家に帰ってから数えてみたら、
間違えて入れてしまったお金は


155円でした。