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女の闘いに見せかけた社会風刺映画『女王陛下のお気に入り』

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

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なんとも楽しいランティモス劇場!

恒例の不思議ダンスがありましたね。何度もありましたね。

『籠の中の乙女』『ロブスター』『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』と来て、この新作はだいぶわかりやすい作りになってますね。

とりあえずこの3人が何をしているのかを見失う観客はいないでしょう。

『ロブスター』『聖なる鹿殺し』あたりはそれ自体がちょっと難しいですもんね。この人たちずっと何やってんの??と。。

コメディ映画としても優秀。劇場にはたくさん笑い声が起きてました。

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でもま、結局この『女王陛下のお気に入り』もこの人たちずっと何やってんの?という話。

戦争中ですし、政治をも司る女王ですからね。
女王は全く使い物にならないし、
サラは頑張ってるけど国民のこと考えてるかどうかは謎。
アビゲイルに至っては完全に自分のことしか考えていない。

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四コマ映画「女王陛下のお気に入り」 → http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2224

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これ史実なんですね。
3人も実在の人物。だいたいこういうような話はあった模様。

実際はもうちょっと男たちの巧妙な動きがあって歴史を動かしたようですが、この映画では女の闘いが壮絶すぎて男たちの印象が薄い。。

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2時間1秒もずっと見飽きることがないです。
美術と衣装が素晴らしすぎてそれだけでも目が離せない。

さらには3人の演技!

女王を演じるオリビア・コールマンの顔芸は、
『 へレディタリー/継承』のトニ・コレットに匹敵するほど。

悪役と言ってもいいエマ・ストーンも流石にずっと面白い。

レイチェル・ワイズはカッコイイ!顔を黒いレースで隠した姿はもう痺れた。。
レイチェル・ワイズはつまんない美人女優のイメージあるかもしれないですが素晴らしいですよ。『肯定と否定』もぜひ観てね。

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この映画が好きになったのであれば、同監督の『籠の中の乙女』をぜひ。タイプ似てるかも。
同監督の『ロブスター』もレイチェル・ワイズがかわいそうでステキです。

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四コマ映画「女王陛下のお気に入り」 → http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2224

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以下ネタバレ
  
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女王はお飾りだし期待もされてないし、サラは夫の言いなりだし、アビゲイルもあのイケメンに利用されただけ。
この時代(今も?)の女性の立場を現してる、のかな?

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