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レディ・バード(2017) メモ程度のネタバレあり

レディ・バード(2017年製作の映画)
Lady Bird 上映日:2018年06月01日製作国:アメリカ上映時間:93分

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94分だけどものすごい情報量!
テンポが良くてバンバン話が展開して行くし、各キャラクターとの関係も、それぞれのキャラ自体も1年という期間の中で変容していく。

で、このスピーディーさなのに観客が置いていかれないのは、母と娘を演じる主役2人の名演と、監督のコメディセンスのなせるわざ。

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同監督の前作『フランシス・ハ』も名前の話だったけど、今回も名前がテーマ。

前作が「自分なんてこんな名前でいいや」っていう投げやり感がありましたが、今作はかなり名前というものにこだわってます。

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巣立ち、受験、うるさい母親、失業中の父親、優等生の彼氏、ちょっとダサい親友、イケてるグループ、初体験、養子の兄とその彼女……、などなど要素が多い映画ですが、

最大のポイントは「母と娘」でしょう。

くっどくっどとチョー回りくどい嫌味なことを娘に言っちゃう母親を演じるローリー・メトカーフが素晴らしい。
この演技でいくつか助演賞とってますね。そりゃそうさ、なんでオスカー候補にならなかったんだっつー話。

こういう母親像ってものすごく嫌いなので下手すると最悪になるとこだったけど、ローリーさんがこの母親に多面性を見せたので豊かな人間として映りました。

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主役のシアーシャ・ローナンが17歳に見えない問題には目を瞑りまして。。
(本人は撮影時22歳。老け顔なのね)

『ブルックリン』でのカリスマ性が記憶されていますが、こんなにコメディセンスのある人だとは。。

こちらも痛いキャラだけど、嫌悪感なくむしろ強い親近感で最後まで気持ちを寄せて見ていられます。

四コマ映画『レディー・バード』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=1987



カリフォルニアの快楽主義を語る人はサクラメントのクリスマスを知らない。

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「怒りの葡萄」の朗読を聞いて2人で涙。

レディ・バード「何かを達成したい」

「あなたは恵まれた人生よ」

レディ「西海岸の大学なんていや!文化のある●●とかの大学に行きたい!レディバードと呼んで!」

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母の運転する車の助手席にレディ。

喧嘩して走ってる車のドアを開けて出ていこうとする。
右腕骨折。

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父「どこでもハッピーだ」

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レディ「みんながいうの。〝だめよ、立ち入り禁止〟」

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「お母さんは寛大な人よ」

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カイルに恋をしてレディはダイエット。
ジュリーとも距離を置き、演劇も行かなくなる。

ジェナと親しくなる。

ダニーは「誰にも言わないで。どんどん悪化していく!」をゲイを自覚する。

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母「お金は人生の成績表じゃない。成功はそれ以上のものではない」

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母「アンタに毎日いくらかかると…」
レディ「私を育てるためにかかった総額を出して。いつか働いて返すから!」
母「返せるような職に就けると思う?」

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レディ、憧れの家を自分の家だと言っちゃう。

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「愛情」と「注意を払う」は同じことじゃない?

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レディ「なぜ褒めないの?」
母「褒められたい?」
レディ「ママに好かれたいのに」
母「もちろんよ。ママはあなたに最高の状態になってほしい」
レディ「今の私は最高じゃないの?」

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Dear Lady Bird


フランシス・ハ

親がつけた名前は受け入れるのに、神は受け入れないのね。

何だ?ヒット曲ばかりかよ。

ヒットしたのよ、文句ある?

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