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多部未華子沼の者じゃが何か。 映画『空に住む』ネタバレあり

空に住む(2020年製作の映画)
監督 青山真治
脚本 青山真治 池田千尋
主題歌/挿入歌三代目 J Soul Brothers
出演者 多部未華子 岸井ゆきの 美村里江(ミムラ)

どうも。多部未華子沼の者じゃが何か。

いやぁびっっくり。。。
ちょっとしたカルトムービーってことでいいんですよね。

青山真治監督ってことで豪華な俳優さんもたくさん出演されてて、

監督は俳優さんに特に演出をしなかったとのことですので
そうすっと多部ちゃんとか岸井ゆきのとか美村里江 の
ちょっとホラーチックな演技ってのはこの映画全体の雰囲気を各々が感じての演技ってことですね。


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原作小説はLDHの作詞家である小竹正人による同名小説。

この小説に「三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」の楽曲「空に住む Living in your sky」のCDを付録としてつけて販売されたもの。


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原作小説は読んでませんが
小説って結局人間は1人しかいません。
読む人。
小説を読む自分以外は文字しかない。
人間はいない。

なので割とハマってしまえば相当な没頭できると思います。

主人公の女性を自分として
LDHの好きなスターを相手役として読むことができるのだと思います。


映画の場合は人間が多い。
特にこの映画は40人くらいは出てる。

生身の俳優さんが演じてるのでそれぞれには小さな違和感でも、それが積み重なるとなかなか没頭しづらいレベルになる。


おそらく原作小説とこの映画の違いはそこかと。

原作小説なら強引に行けたとこが映画では難しい。


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ただ先述の通りこの映画、カルトムービーだと思うので、、、、、


そもそも入り込んでみるとか誰かに自分を投影して観るタイプの映画ではないかと。。


どこまでが計算かわかりませんが、、、

LDHの世界と、
青山真治監督と監督を慕って集まった仲間たちがものすごく対立しあって、、、
ホラーチックなアンバランスを形成してる。。。


これが面白いし
これを面白いと思うしかこの映画を面白いと思えないと思うんですが。。。


青山真治の世界の真ん中に立ってる多部ちゃんは存在感もあるし技能も発揮できていて嬉しい。

美村里江はどう考えてもホラー演技してるし、ギリギリ誰も殺さなかっただけで、あのあと夫を殺害してても違和感がない。

この映画をぶち壊したくて仕方なさそうな岸井ゆきのも面白いし、ありがとうと伝えたい。

永瀬正敏や大森南朋、柄本明もこの映画を自由にしてくれてこちらにもありがとうと伝えたい。

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ま、LDHの束縛となんとかそこから脱出したいという映画人たちの叫びが混在したホラーとして楽しみました。


ネタバレは以下に。


いやいやいやこれどう考えてもスターと多部ちゃんのやりとりは幻想でしょ。

ほんとはスターと多部ちゃんはエレベーターで一緒になったことしかないんだけど、多部ちゃんが勝手に作り出した幻想なんだろうな、それしかないよな、と思ったのに。。

インタビューのシーンも実は多部ちゃん1人しかいなくて、あの原稿も実は白紙とか。

それを渡された編集長は「白紙なんだけど…」っつって
多部ちゃん「そんなはずは!」
編集長「君と時戸森則が、なんて怪しいと思ったんだよね」っつって

今までスターと多部ちゃんがいたシーンがリフレインされるんだけど
全部多部ちゃんのみ。
ひとりで会話したりキスしたりしてた!

ぎゃーっ!

っていう映画かと思った。。。

んなわけないね。。
いま書いてて陳腐だなぁと思ったんもん。。

ほんとにスターと多部ちゃんとやりとりがあった方がホラーだもんね。

「オムライス作れる?」って言われる方がホラーだもんね。

わたくしが浅はかでした!

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