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また5だの4.5だの書いて終わり? 映画『関心領域』喰らい中……

関心領域(2023年製作の映画)The Zone of Interest上
映日:2024年05月24日
製作国:イギリス ポーランド アメリカ
監督 ジョナサン・グレイザー
脚本 ジョナサン・グレイザー
原作 マーティン・エイミス
出演者 クリスティアン・フリーデ ザンドラ・ヒュラー ラルフ・ハーフォース

喰らった。。
もはやいつ観たのかも覚えておらぬ。。
(そんなに前でもないけど…)
なかなか感想を描けなかった。。

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1940年(第二次大戦前)にヒトラーが台頭してきた時にでチャップリンがカメラ目線で観客に語りかけてきたのが映画『独裁者』。

ただただスクリーン(画面)を見てるだけの敵をラスボスにした、つまり映画の観客に自省を促した映画が2018年『インクレディブルファミリー』。

2020年にガル・ガドットがカメラ目線で観客語りかけてきたのが『ワンダーウーマン 1984』。

映画の外の現実世界のヤバさにこそ目を向けて、実際に行動してくれよ、と。
映画はずっと僕らに語りかけていた。

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僕も映画を多めに観る人間として、
観て、ここが感動しただの、あそこがイマイチだの、みんなに観て考えて欲しいだの感想を書いて〝行動〟したことにして、
はい次の映画次の映画と同じことを繰り返してきたことに罪悪感はずっとあった。

なんかやってみたところで罪悪感が消えてくれるには映画をたくさん見過ぎた。

積もり積もっていたところにこの『関心領域』

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終盤でヘスが振り返ってこちら(観客)を見つめる。

「また観るだけ?」
「また観て、星5だの、4だの、2だのつけんの?」
「また、観客である我々にも突きつけられている命題だって〝映画を読み解ける自分〟をアピールして終わんの?」
と言われたよう。

一体この映画を観た後に何をすれば許されるのかわからなすぎて。。

この映画に許されたくて
この映画から逃げたくて
ほかにも色々あって、
なんか映画観る本数減りました。。

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先日の『ツイスターズ』の4DX観まして、これまた傑作だったわけですが
『ツイスターズ』でもラストスペクタクルで
「今まで描かれてきたのが単なるエンタメ映画じゃなくて現実世界で起こってるってこと知ったよね。で、どうするの?まさか困ってる人を利用して金儲けはしないよね。じゃ、地道に人助けする?しないの?さっきそのシーンで感動してなかった?」
って言われた気がして、、
OH!NO!もう勘弁してくれよ。。

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