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死にたいけどショートカットは似合う


三日前に髪を切った。


相変わらず、外に出るのも電車に乗るのも人と会うのも億劫な毎日だ。(この病気?症状?についてはまた後に書こうかな)

で、そんな毎日だがある日、恋人が二人同じ時間に美容室を予約してくれた。最近髪を切りたいねと話してはいたが、心と体が弱弱マンでずるずると、結局まだ行けていなかったんだ。
わたしの恋人は、小さくとも しあわせ と思うための瞬間を、いつも、作ろうとしてくれる。

久しぶりに化粧をした。

わたしは、化粧したり今日の服装に悩んだり、お洒落することが好きだった。そういえば。そんな、好きだったお化粧を「面倒な作業だ」と思いつつ、化粧水乳液を塗って、下地を塗って、

お化粧、やり始めたら止まらなかった。

やっぱお化粧するの好きだったね。そういえば。


久しぶりに外に出て、街ゆく人の眼や嫌味なくらい眩し過ぎる太陽、電車の音や車内の空気感にうんざりしながらも、なんとか美容室に辿り着いた。昼。


すごく短く切った。


案外わたしはショートカットが似合った。

少年のようなヘアスタイルにしてもらったので、一瞬、少年漫画の主人公くらい晴れやかな気持ちになった。少し嬉しくなって、恋人と定食屋さんに寄って 帰った。

わたしは、髪を切ってから沢山自撮りした。

私は、自分の容姿が好きではない。いや正確に言うと、好きな所だってある、だが自分の容姿は世間に認められないことを知っているから 大っ嫌いなフリ を多少しているのだと思う。

そんなわたしが、

鏡を見る度わたしは わたしを少しだけ愛おしく思った。

ちょっとだけ自分を愛せた。

Q.    自分を愛す ¿ ?

自分を愛すってのは、ショートカット似合ってる!とかそんなとこじゃなくって、芯というか、もっと真ん中の、ずっと奥のほうの そんなところまで愛せることなんだと思う。勿論 今のわたし には到底無理だ。

でもさ、簡単に手が届くような、薄っぺらいような、そんなことかもしれないけど、それを少しでも愛せたことは、素晴らしい。ホントに素晴らしいなあ。


今日も、髪が可愛かった。


それだけは、今日も嬉しい。

何もできなくても、いいか?

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