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ずっと誰かになろうとしていたけれど

最近気づいたのだけれど、私は好きなものや憧れている人が多い。

まぁ、よいことではあると思うのだけど、その憧れのなかには「自信のなさ」が少なからず入っていると気づいた。  


いわば、コンプレックスの裏返しだ。


大人になるにつれ、皆いろんな場所で自分の役割を見つけていく。その姿をみるうちに、わたしは何者でもない、という気持ちがずっと心の底にズシンと横たわっていた。


だから、てっとりばやく憧れの人を見つけては、コピー&ペーストして同じようになろうともがいた。

そうしていれば、いつかなりたい自分になれると思っていたのだけど、最近はちょっと違うかもと思う。


だって、どれだけ追いかけても、その人には決してなれない。

追いかけても追いかけても、実際の相手には届かない。まるで影を追う鬼ごっこだ。


よく考えたら当たり前のことなんだけれど、自信がなさすぎて気づけなかった。


今まで、ずっと誰かの影を追いかけてきた。

けれど、その人みたいになろうと意識しすぎるの、そろそろ止めようかな。

終わらない鬼ごっこをするより、昨日とは違う新しい自分に会いにいったほうが、たぶん早いから。

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