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ポンコツ化した俺【天鳳名人戦1節1回戦】

Mリーガーに去られた場だからこそ

今期の天鳳名人戦を振り返っていきたい。

「なぜ天鳳名人戦?」
「Mリーグを素材にしろや!」
などの声もあるかもしれない。

Mリーグのような光輝く世界は若々しいライターが書けばいい。
俺みたいに明日がない立場になってくると、冴えない天鳳名人戦が似合うのだ。

つーかさ、自分が出てる大会を扱わせてくれよ。
自分でアピらない限り、誰も取り上げてくれないんだからさ。

これは一人の中年の記録である。

しょぼくれでもシリウスのように輝ける場

俺は中年のしがない麻雀ライターだ。
中年といっても老人が目前。
自称中年となる日も近い。

さらに、麻雀ライターを自称しているのに、書く場はnoteだけ。
ライターというより麻雀noterが正しい。

最近は麻雀も勝ったことねー。
アドゲーも負けてばっかなので、引退して天鳳プレイヤーになろうかと思いつつある。
天鳳も勝てねーけど。

こんな俺にもたったひとつ、天空に輝くシリウスのように輝ける場がある。
天鳳名人戦だ。

どこにも呼ばれない俺を呼んでくれる場。
かませ犬でもいい。
かませ老人でもいい。
未来がない老人はここで勝つしかねーんだわ。

第9期が開幕して第1節、明日のない老人がいかに燃え狂ったか見ていこう。

ターゲットは松ヶ瀬

今期はメンツが大きく変わった。
Mリーガーが大量に抜けて、新規メンバーがいっぱい入ってきた。
要は、Mリーガー様から「もう君たちと遊んでられるほど暇じゃなくなった」と言われたわけ。

まーね、俺みたいな老人と打っても得るものなんてないわ。
未来がある若者はそっちに行ってくれ。
俺にはここしかないんだ。
天鳳名人戦の番人、それが俺の目標だ。

番人になるにはどうすればいいか。
新米を食うことだ。
今期は松ヶ瀬、彼こそターゲットだ。

松ヶ瀬

彼も見てくれはだいぶアウトレイジだなぁ(;・∀・)

東1局、俺の親。
早々とチートイに決め打ち、テンパイする瞬間を今か今かと待ってる俺の打牌を松ヶ瀬がチー。
喰いタンっぽい仕掛けを見せた。

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むむ、俺の磨き上げてきたレーダーがビンビンと反応する。
こいつはただの喰いタンじゃない。
ドラが複数枚含まれてる。

こーゆー読みが利くから俺はこの場で打ててるんだわ。
反射神経では勝てねーけど、ベテランは大局観で勝負する。

こんなのに刺さるやつは養分だ。
この場には新米の餌になるやつなんかいねーって。

……と思ってたらテンパイした。

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あまる5sは松ヶ瀬の赤ドラ2の手に当たりそう。

うーん、当たる。
これは当たるわ。
間違いない。
第1期から天鳳名人戦に出てきた俺のレーダーが、この5sはあかんと結論を出している。

しかしね、親なんだわ。
親のテンパイでオリるのは情けなすぎるだろ。

うう、しゃーねー。
この局は松にアガらせてやるか。
ほれ、新規参加のご祝儀だわ。

松に当たる5sを切ってリーチした。

すると意外にも5sは当たりじゃなかった。

そして上家の銀行員から一発で俺の当たり牌8sが出てきた。

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これに下家の松もダブロンだという。
1000点だと。

外れまくるレーダー

お、お、おい。
どうなってんだ?
二重にも三重にも俺の読みが外れてる。

当たりと思った牌は当たらねーし、高いと思った相手はくそ安いし、ないと思った当たり牌は一発で出てくるし、それが意外にも松とダブロンだという。
磨き抜いてきた俺のレーダーはどうなってんだ?

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