新規客が東風5回打って出禁になるまで
秋も深まりつつある日曜日のこと、愚かな初老のおっさんは歌舞伎町を目指してた。
歌舞伎町、それは麻雀を打つ者にとって特別な意味を持つ場所だ。それはそれは恐ろしい麻雀が打たれており、実力ない者が歌舞伎町麻雀に片足をつっこむと、1日にして髪の毛が蒸発し白髪になってしまうという。
愚かな初老のおっさんは、もともと愚かではあったのだが、歌舞伎町麻雀に脳みそを焼かれて他の麻雀を打てなくなった。この日も、老後の金を握りしめて麻雀に向かっていた。
夜21時、愚かな初老のおっさんは新宿に