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自己肯定感が高い子に育てたいか?

自己肯定感は最強のキーワードか?

ペチョブログにこんなことが書かれている↓

娘のみーたんが幼稚園に入園するにあたって、提出が必要な書類がありました。
その中で、「どんな風に育って欲しいか?」みたいな質問項目があったのです。
今回求められたこの書類は、夫婦お互いの育児観をすり合わせする良い機会になりました。すり合わせをおこなった結果、二人ともほぼ同じ考え方で、「自己肯定感の高い子になって欲しい。主体的に行動できる子になって欲しい」という内容を書いて提出しました。

ペチョー家の育児方針より

自己肯定感って最近の子育てのキーワードになってる気配がある。だいたい幼児期だよね。もっと大きくなった子に対しては、あまり言われない気がする。

ペチョブログにあった話で、どこかの家では、子どもを大事にしすぎて自己肯定感を通り越して自己皇帝感になってるというのは面白いね。しばらく前の中国で、一人っ子政策によって、みんな子どもを甘やかすようになり、子どもが「小皇帝」と呼ばれたことを連想させる。

自己肯定感は高い方がいいよね。心の底から果てしなく湧いてくるエネルギーがあったらそりゃいい。そう思うよ。

ただね、それ以外の部分がまっとうであることが前提だ。みんな超自分勝手な子に育ってほしいと思ってるわけじゃないよね。他の部分がまっとうで、それに加えて精神的エネルギーが強いといい。だいぶ虫がいい話だ。

義務教育は自己肯定感を高められる場でなかった

まず娘1号の場合。

俺は娘1号が小学校低学年のとき、授業参観に行って驚愕したわ。あまりといえばあまりの集団主義に。

自分の経験からも、学校とはそういうものだってわかってる。それでも驚愕してしまうほどの集団主義。

こんな学校に通ってて、大きくなったとき、自分の人生の決断を自分でできるのか? そんな疑問をすげー感じた。

自分が自営業者だというのもあると思うけど、人生の責任って他人は取ってくれないよなーと痛感してきたので、自分の人生を自分で引き受ける子になってほしかった。それにふさわしい教育環境とは、とうてい思えなかったわ。公立小学校って、ひたすら「和」を刷り込むシステムなんだな。

あれは自己肯定感を高める教育ではなかった。だから金持ちは子どもを小学校から私立に入れたりするんだよね。

その結果どうなったか? 子ども期においては、あまり自己肯定感が高い感じに推移しなかった。

その要因として、学校教育以外に2つ考えられる。まず①下の子ができると、母親って下の子を甘やかし、上の子には厳しくなってしまいがち。どこの家庭もそうなるから、これは生き物としての仕組みじゃないか。うちはとくに下の子に異常に手がかかり、その傾向が強かった。

そして②集団生活内において、子どもって口が達者なのが最強だ。真面目系の子は強い立場になりにくい。ガキのうちは人間関係で苦労してる感じだった。これまた自己肯定感が高まりそうもなかった。

子どもの性格や能力って、ほぼ遺伝と子ども集団の中での立ち位置によって決まるらしいよね。違う親の元に育った一卵性双生児はむちゃくちゃ似てる話など、橘玲の本にくり返し出てくる。家庭環境が子の性格形成に与える影響はほとんどないという。

というわけで、幼児期から小学校までは、娘1号は自己肯定感が高くなる感じではなかった。

大人になってみると何も問題なし

その結果どうなったか? 大人になった現在では、親から見る限り自己肯定感に関して何も問題ないように見える。

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