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【現代麻雀への道】70 麻雀の格言1

馬鹿系vs伝統系、格言の二大潮流は?

早いリーチは14sという。麻雀を打つ人で、この言葉を聞いたことのない人はいないだろう。

どう考えても間違った主張だが、そのバカバカしいところが魅力なのか、この言葉の知名度が下がることはない。といっても、なぜ14sが特別な待ちとされるのか誰に聞いても首をひねるばかり。根拠も出典もわからない。

同じような格言で「南カンにアガリ目なし」というのもある。こちらは南カン=難関というダジャレからきていると説明されている。単なるダジャレだから、説得力はまったくない。

麻雀の格言といえばこういった非科学系ばかりが有名で、実のある言葉はないように見えてしまう。だが そんなことはない。以前はちゃんとした格言もいっぱいあったのだ。

たとえば、副々求和、敗可立見(フーフーチューホー、パイコーリーチェン、毎回アガろうとすれば必ず負ける)というもの。

これは千点でもいいから毎局アガろうとしてしまう人を戒める格言で、ベテランでも焦ってくるとそんな状態に陥るから、麻雀を打つときに必要な自然体を伝える言葉といえるだろう。

戦術っぽいものとしては、他にこんな格言もある。

牌勢沓遠、慎打軽投(パイシーヤオユアン、シエンウーチントー、(配牌が悪いときは途中で色気を出さず慎重に打て)

半途襲撃(パントーシーチー、敵が軽い手をアガったらツイてきた証拠、こっちも軽くアガリ返しておけ)

またこんな心構え系の格言もある。

今日雖輸、尚有明日(チンリースイシュ、シャンウーミンリー、今日負けても明日があるじゃないか→すぐ取り返そうとするのは深みにハマるもと)

牌無情、人有品(パイウーチン、リエンヨーピン、牌は無心、心は人にある→駆け引きばかり考えていると墓穴を掘る)

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