洋泉社外観

吸収合併された出版社にて

洋泉社に行ってきた

洋泉社は親会社である宝島社に吸収合併されることになった。

「映画秘宝」休刊へ… 洋泉社が、宝島社と合併で解散

昨日行って話を聞いてみたら、今のご時世、出版社を維持していくのは難しいよな…と漠然と思っていたのとは、いろいろ違っていた。

社員はみな宝島に再雇用される。

合併した会社って、最初だけ対等なふりをしてるけど、すぐに弱い側は人事的にはじかれてゆき、強い側出身の人しか中枢には残らないって話を聞く。銀行とか。

この件は(まだ始まってないから不明ではあるけど)そういう感じでもないみたい。

出版社の人からよく聞く。新しい人を採ろうとしても、ほしい人材はまったくいないって。昔は出版って人気業種だったけど、今はそうじゃない。昔なら来てたような優秀な人材は、今ではネット系、ゲーム系などに行く。

使える編集者を新たに育てるって難しい。ほぼ不可能。使える人なら欲しい。貴重な中古市場だ。そんな感じなのかも。

※吸収する側から聞いたわけじゃないから、推測にすぎません。

社員(編集系)の反応は?

全員が宝島社の再雇用を保証されてるにも関わらず、何人も(3人かな?)辞めるという。それがみな40代。優秀な人ほど辞める感じ。

※個々の人の業績など数字を知らないので、誰が優秀かはよくわかりません。洋泉社は数字で厳しく管理する会社ではなかったので、社内に階層がある感じでもなかった。なので誰が優秀かはよくわからんです。

編集でトップの人も、最初は宝島に行こうかと面接したけど、そのあとでやっぱ辞めまーすと。彼は40代なかば。数年前、先輩たちをごぼう抜きにして編集部のトップになった。職人的で、そんなに管理職って感じの人でもない。地位が好きな人ではない。

宝島ってこの業界では大手ですよ。40代でその大手を蹴って、新たな職を探すという。これはビックリだったけど、俺もそんなことばっかやってきたから、自分のこととして考えてみると普通だったw

ここから先は

2,887字
この記事のみ ¥ 200
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?