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【現代麻雀への道】18 イーペーコーの由来

不思議な名前、一盃口

麻雀の役には、わかりやすい名前もあれば、意味不明のネーミングもある。

わかりやすいものとしては、一気通貫や三色同順がいい例だろう。役の定義がそのまま名前になっている。

それに対して、意味不明の名前の代表格といえば一盃口(イーペーコー)に尽きるのではあるまいか。

一盃口とは、なんとも不親切な名前である。理屈からいって、1m2m3m1p2p3p1s2s3sが三色同順なら、1m2m3m1m2m3mは一色同順となるはずだ。

それがなぜ一盃口という、漢詩のような雰囲気を持った不思議な名前なのだろう。

じつはこの一盃口だが、本来の名前は一般高(イーパンカオ)といった。中国の地方役で、「似たもの同士」を意味する名前だったのである。

この一般高がなぜ一盃口となったのか。その成り行きを説明する前に、まずは一般高の仲間たちを紹介しよう。

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