物語ロスになった

数日前に紹介した『アルテ』を全部読んでしまった。ビックリするくらい面白かった。

アルテ １巻 (ゼノンコミックス)

１～２巻はアンリミ。３巻は191円。４巻は319円、５巻は448円、６巻以降はずーっと574円。13巻まで既刊。

なんなんだよ、この値段設定は(-。－；)　６巻以降は満喫で読もうかと思ったのに我慢できず。アンリミの罠に捕らえられ買ってしまった。

そんなにキャリアない漫画家さんみたいだけど、なぜなんだろうね。こんな面白いのを描けるって。

登場人物をあまり増やさず、縦線重視なんだよな。そういうのって読者は入り込みやすい。その反面、複雑な話は描きにくくなる。

こういう歴史モノって、重要な人物が最初からいっぱいいたりするけど、そうなると読者にとっては敷居が高くなる。『アルテ』の舞台はルネサンス初期のフィレンツェなのに、メディチ家、ダヴィンチ、ミケランジェロみたいな有名人はまったく出てこない。俺は日本史には詳しいんだけど、世界史はさっぱり。なので無名な人しか出てこない展開はありがたかった。

巻末のエッセイ漫画に、悲惨な境遇のキャラがチラッと登場したことについて、担当編集者が「あれはちょっと」と言い、話を丸めたがったというエピソードが出ていた。

止めてくれ！　歴史モノで、いい子ちゃんぶってはいかん。悲惨な末路の何が悪いんだよ。

最新13巻は意外な展開になったところで終わる。先が気になるわ。今後は年に２冊くらいしか出ないのかよ。まいる(;^ω^)

むっちゃ面白い漫画や本を読んだ直後って、物語ロスとでも呼ぶべき状態に陥る。続きが読みたいし、それは不可能だとなると、せめて別の面白い本か漫画を読みたくてたまらなくなる。