いきなり借金が降りかかってくる可能性

昨日会った人が「noteにしようかなって思ってるネタがいくつかあるんですけど、そのひとつが3000万円の借金を背負わされそうになった話なんです」と言った。

おお! 面白そうやん!

でも、聞いてみたら、相続放棄の話だった。

んー、それは常識なんじゃねーの? まあ常識といっても、知ってて当たり前というわけではない。今の時代、60代の子が80代後半の親を介護してるみたいに世の中が高齢化してるから、相続という手続きに直面するのは、だいぶ年いってからなのが普通かもしれん。

とはいえ、知ってる人は常識として知ってることで、そこまで高度な話じゃないから、ミステリー系の読み物でネタとして通用するようなことじゃない。

しかも、その人の話は、自分のことじゃなく自分の母親のことだった。10年前に亡くなった祖母の3000万円の借金が出てきたと。そんなの初耳だけど、死後10年経ってたら、その放棄はできないの?って話だ。

一般的には相続放棄って死後3ヵ月以内にしなきゃいけないんだけど、借金などについて知らなかったなどの事情があったときには、知らなかったという状況説明とともに、知ったときから3ヵ月以内に手続きすればいいらしい。その手続きをしたんだって。

そうかそうか。

俺にとっては相続放棄ってかなり常識なんだよな。俺みたいな世間知らずがなぜ?って思われそうだけど、死んだ母が口癖のように「私が死んだら相続放棄しなさいよ」と言ってたから。

母は数千万円の借金があった。自分の借金じゃなくて、相続放棄の失敗により。

昔のことになるけど、母の母(つまり俺から見たら祖母)は東京のど真ん中にでかい土地を持っていた。

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