【現代麻雀への道】79 シャンポンvsカンチャン
中国四千年の謎 シャンポン劣等説
こんな格言があるのをごぞんじだろうか?
「シャンポンはカンチャンに劣る」
ぼくが高校生のとき、古本屋で買った戦術書にはこの格言が書かれていて、そこには「双碰不如一嵌」(シャンポンブルイイカン)という中国語の原文まで載せられていたから、ものすごーく深い言葉に見えた。
その本にはこんなふうに解説されていた。たとえば中と8pのシャンポン待ちだったとしよう。中盤になっても中が出てこなかったら持ち持ちの危険性もある。かろうじて持ち持ちではなかったとしても、おいそれと生牌の中は出てこないだろう。そうなると残る2枚の8pではこころもとないし、それだったらカンチャン待ちのほうがマシなのではなかろうか、と。
なるほどな。いや、しかし…。納得したような気がしたのは一瞬のことで、すぐ疑問がわいた。 シャンポンの場合は持ち持ちが怖いけれども、カンチャンの場合はアンコで持たれたり、2枚ずつ使い切られてしまうのが怖い。どっちにしろ待ち牌の枚数は同じ4枚だし、これだけではカンチャンが優位である説明にはなってないと思うけど…。
その本はなかなか面白かったから何度か読み返して内容を覚えてしまったが、この疑問だけは解けないまま、もやもやと抱えていることになったのだ。
※この文章だけ単品で100円で買えますが、このシリーズ39回(本1冊分)がマガジンで1000円となっています。
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