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【現代麻雀への道】42 風牌の由来

今回でマガジン「現代麻雀への道1」は終了し、明日のアップ分から「現代麻雀への道2」が始まります。

東南西北のルーツは花牌

風牌には地味な印象がある。そう思われないだろうか。

もちろんダブ東のようなお宝もあることはある。けれども「タンキは西で待て」とは、目立たない牌で待ちなさいという意味だろう。こんなことを言わせといていいのか西君!と言いたくなってしまう格言だ。

この風牌は、いつごろどうやってできたのだろう。

それは19世紀なかばのこと。麻雀の誕生と同時期だ。というよりも、風牌は麻雀が成立したとみなす条件のひとつとなっている。

じつは風牌の出身は花牌だという。花牌とは「春夏秋冬」というアレ。現在ではあまり使われないが、19世紀なかばには数多くの花牌が存在し、一大勢力となっていた。その機能も様々で、ドラ扱いの牌もあれば、オールマイティ扱いの牌もあった。マンズのみ有効のオールマイティ や、ピンズのみ有効のオールマイティもあったくらいだ。

そのなかから東家オンリー、南家オンリーという機能を持った花牌が独立した。それが風牌のルーツではないか。そう推測されるのだ。

※この文章だけ単品で100円で買えますが、このシリーズの37回(本1冊分)がマガジンで1000円となっています。

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