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『本の都市リヨン』

長らく更新をサボってしまい申し訳ありません。
月15回以上更新と公約しておいて、イマイチやる気出なかったから書きませんでしたーって詐欺ですよね。お金を先払いで受け取ってる以上は犯罪ですよ。
というわけで、公約を反故にしようというつもりはないです。
月初に気合いを入れて書いたのが3回に及ぶ柳沢きみお論で、以後はろくに更新なしってヤバいですわ(;^ω^)

最近は古本屋には全然興味なくて、見かけても入ることはまずないんだけど、この前ふと昔からある古本屋に通りすがりに入り、この本を見つけて買ってしまった。

リヨン

この本のことは留年大学生だったときから知ってて興味はあった。ただ、お値段が3600円もして、当時の俺には高かった。当時は3000円以上する本なんて一般人が買うもんなの?という感覚だった。

著者は東大の仏文系の先生。面識はなくて、本を通してしか知らない。著書を読んだことはある。好きだった。

書物ってグーテンベルグ以前は家具だったし、また読書という行為も歴史的に成立してきたもの。昔は黙読って存在しなかったし、安い本もなかった。日本だと江戸時代からだよね。

そういったことについての研究は昔からあって、フランスのシャルチエという人が巨人なんだけど、それに興味あったんだよな。留年大学生のときからだから、出版業に従事する前から。

歴史の研究って、昔は政治や経済などの大きなことが対象だったけど、1980年代くらいから庶民の生活に関わることこそ本当の歴史じゃね?という流れが起きてきた。その流れはその後も続き、本屋に行くと「生理用品の社会史」とか、いろいろ細かい分野の歴史の本がいっぱいある。シャルチエもその系譜の人だ。

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