【現代麻雀への道】25 日華麻雀対抗戦
※やはり以前と同じ形式に戻しました。
麻雀界に進出した読売新聞社
それは昭和5年のことだった。はてしなく盛り上がっていく麻雀ブームの中、読売新聞社は新たに麻雀欄を作ることを決定した。
新聞がわずか4ページしかなく、囲碁・将棋欄すらなかった時代に、わざわざ麻雀コーナーが作られたのである。
さて、せっかく新設するのだから、最初に何かでかいことをやりたいものだ。そこでぶち上げられたビッグイベント、それは日華麻雀対抗戦だった。麻雀では本家となる中国に挑戦しようというのである。
けれども当時のことだから、予選を行うなどという発想はなかった。日軍と華軍それぞれ16名ずつが選ばれ、1回戦から8回戦まで2名ずつ出場する形式となった。
新聞紙上では同年5月25日から一局ずつ牌譜が掲載され、一打一打解説がつけられた。狙い通り企画は大ヒット。多少なりとも麻雀に関心を持つものは競って読売新聞を購読したという。
それでは本家本元に挑戦した日本チームの戦績は、どうだったのだろう。
1回戦、日軍は大量にリードした。けれども2回戦以降はほとんど大敗。最終8回戦を迎えた時点で2950点もリードされていた。
これは現在の点数にして10万点くらいに相当する。ほぼ絶望的な点差である。
ちなみに1回戦とは1荘(イーチャン)が1回だ。東場から始まって、南場、西場、北場と1周する。
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