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【映像クリティカルリスニング】 #25 ~丸紅CM できないことはみんなでやろう。「丸紅」篇 90秒~

第25回、今回はこちら

皆さん、お久しぶりです。

またまた暫く更新が滞りまして、すみません・・・。
こういうのはしっかり習慣にしていかないと続かないものですね・・・。
これからは、定期的に更新できるよう頑張ります。
では早速今回の内容に入っていきます。

スケール感のあるとんでも展開が面白い本作。
音に関しても本編を通して、ディテールの細かいシネマティックな作りで、とても見応えのある広告。

本編頭から、映画でも始まったのかと思うインパクトサウンドに加えて武将の武器の音なども細かく、さらに個人的にすごく好きだったのが馬の鳴き声
リアルな距離感を感じる鳴りとミックス、そして特に冒頭シーンは音のリズムや間がすごく良いと感じました。
インパクトサウンド、武器の音、足跡、馬の鳴き声など、動きのある音の配置と数感が絶妙だと思いました。

映像に対して、何もかも音をつけていくということもできますが、それではごちゃごちゃして、映像の中での音の焦点がわからなくなるということは効果音をつけたことのある方であれば、経験のある方も多いのではないでしょうか。

「映像の音」を視聴者に届けるためには、時には画角外の音を足したり(例えば、画面外から人が近づいてくる時の足跡)、画面内の音であるが引いたりということが大事になってくることが多々あると思っています。

本作は、臨場感や細かさを残しつつ、そういった音の足し引きがとてもバランスよく、音としての映像のフォーカスがしっかりしていると感じました。

また、本作で登場する数多くのゾンビ
その厚みや数感の出し方にもとても感動しました。

タイミングやピッチやニュアンスのバラし方などでしっかり人数の厚みを出しつつ、セリフを全く邪魔せず状況がしっかり感じれる音の距離感や音作り、ミックスバランス
ただただレイヤーされてる音ではなく、映像の中での立ち位置、主張のバランスがとても作り込まれてるものだと感じました。

また、全体を通しての音楽のフェーダーコントロールが嫉妬するくらい絶妙です・・・。
冒頭とラストは特に音楽の見せ場になってると思いますが、それ以外の箇所も、音楽のフェーダーが下がってると思えないくらい自然にセリフや効果音の見せ場では一歩引きつつ引き立ててます。
引いてるといっても、かなり細かな引き加減で、本編を引っ張っていく上で、必要な勢いや厚みが薄くなったとは全く感じない、これが本当に絶妙な加減だと感じました。

ちょっと長くなってきたのでこの辺で。
本記事を書きつつ、何度が見返しましたが、改めて、素晴らしい音作りな作品だと感じました。

気になる方はこちらの記事もどうぞ。

今回もご拝読、有難うございました。
では、また次回。

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