ワークとライフに役立つネット記事(29)~料理を毎日作ることの大変さ

 今回の記事は、総菜宅配サービスを展開する会社の社長が、家事について対談しているものです。

 私は妻を亡くしてから13年ほど父子家庭だったので、「料理を毎日作ることの大変さ」を痛感しましたが(といっても当時夕食は私の母に作ってもらっていたので甘々です…)、炊事などの家事労働は、「誰でもできる」などと軽く見られがちです。特に、家事をまともに担った経験がない人(主に中高年男性)ほど、馬鹿にする傾向が強いでしょう。
 長時間労働が当然視される社会は、それにより担えなくなる家事労働、負えなくなる家庭責任を軽視、無視する価値観が支えています。

 
 家事労働の大変さの認識、家事労働を担う人への尊敬の気持ちがあって初めて、部下の「ライフ」を尊重する気持ちも持てるでしょう。これは現代のビジネス組織のマネジャーが当然備えておくべき資質だと私は考えます。すなわち、家事労働の経験がある人こそ、マネジャーの資質を備えているのです。
 手持ちの材料を組み合わせて何とか成果を出す、これが「マネジメント」です。
 「上から一方的に命じて動かす」ことじゃないですよ!