ワークとライフに役立つネット記事(25)~マジメな人ほどメンタル不調になりやすい

 今回の記事は、真面目な職員が自分で自分を追い込むことがないようにとの願いを込めて、取り上げました。
 記事では、真面目な人ほど疲弊を深めていく心理的なメカニズムが明らかにされています。
 また、休むための環境の確保には甚大な心理的コストが必要であり、そのような困難を生む要因として、「過剰適応」(周囲に配慮し、他者に調和することを重視しすぎて、常に気を張っている状態)が指摘されています。自分のニーズより他者のニーズを優先する精神状態であり、極めて疲弊しやすいというのです。
 つまり、職場で頼りにされ、模範とされるような気遣いの人ほど、潰れてしまうリスクが高いということです。このような認識は、組織をマネージする立場の人間が当然に押さえておくべきです。
 メンバーが疲弊しているときに、その責任は、メンバーではなく上司にあるのです。

 上司が真面目な職員を「使い勝手の良い便利な手駒」としてべったりと依存し、使い潰してしまうことなど、絶対に許されません。貴重な人材の喪失に加えて、法的には職員に対する安全配慮義務違反に該当し、組織に損害賠償責任を負わせて甚大な打撃を与えます。
 マネジャーには、正にマネージメントの腕の見せ所として、業務量の削減、業務負荷の分散、休暇促進などに積極的に取り組む責任があります。その責任から逃げるような人を管理職に就けてはなりません。