ワークとライフに役立つネット記事(19)~自己開示しない管理職が心理的安全性を下げる

 今回の記事は、チームの信頼関係を構築するための「自己開示」の重要性を説くものです。
「職場の心理的安全性をつくるには、マネジャーから自己開示するのが鉄則」
 ここは本当に重要なポイントですから、当然の常識にしてほしいところです。
 記事は以下のように指摘します。
・メンバーから自己開示するのはハードルが高い(上司がどんな考えや価値観を持った人なのか分からない状態では、部下はリスクをおそれて自己開示できない)
・自分の価値観や信念、期待感(これが好き、これを大切にしている、これが正しいと信じる、こういう働き方をしたい)を中心に開示すればよい
・マネジャーが自分の好みや仕事のやり方を周りに伝えておくと、メンバーはとても助かる(上司の意向が読めずに気を揉んだり、無駄な忖度をしなくてすむ)
・マネジャーの自己開示は、メンバーに自分の「トリセツ」を渡すこと(上司が自己開示しないことは、トリセツを見せないくせに上手くやれという部下への甘え)
 
 同じ「自己開示」であっても、上司が部下に一方的、権力的に強要してさせれば、ハラスメントでしかなく、信頼関係を根本的に破壊します。
 これって親子関係も全く同じ話ですよね。
 私が子育てをしていたときは、子供(特に上の子=娘)に対して一方的に開示を要求し、自己開示は全くせず、むしろ「なめられたら負け」という感覚でした。まさに権力的で、こちらが本当の自分を見せないのに相手が本当の自分を見せてくれるはずがなかったのです。激しく手遅れですが、超反省点です。
 
 ちなみに記事の中には、
「あまりマニアックな自分の趣味の話だけをしていても、あなたの一側面しか伝わらず、チーム内の信頼関係や心理的安全性の向上…には寄与しないかもしれません」
という記述がありますが、すみません、聞かれもしないのに嬉々として「ガチのアニオタです」と自己開示して回っているのは私です。しかし、ここは反省しません。私にとっては「一側面」ではなく「最も重要な側面」であり、少なくとも「法務指導監による相談業務」における心理的安全性の向上(下手な質問をしたら怒られるというリスクが小さいと感じさせて、何でも聞いてみるという積極性を引き出す)には寄与しているはず! と主張したい(笑)。
 「法務指導監に頼みごとをする際は、先に軽くアニメの話を振っておくとちょろい」というトリセツを渡しておきますね。

「寡黙な上司」の下で働くのが「無理ゲー」な理由
自己開示しない管理職が心理的安全性を下げる