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【ドラフト2023・楽天の指名選手紹介】「あなたの“推し”が見つかるかも⁈」

こんにちは、Fukuと申します。
楽天イーグルスのファンであると共にドラフト候補の選手の活躍を追うことも好きなので、先日のドラフト会議で楽天イーグルスが指名した選手の紹介をしてみたいと思います。

1位指名で常廣羽也斗投手に入札したものの抽選でクジを外してしまい、その後、前田悠伍投手に入札。しかし今江新監督が再び外してしまう波乱の幕開けだった今年の楽天のドラフト…

しかし、結果的に終わってみれば魅力の多い選手の契約交渉権を獲得できたと自分は言い切れます。
そのため、新たに楽天に入団してくる将来のスター候補たちについてぜひ多くの楽天ファンの方々に知っていただき、応援していただけたらと思っています

初投稿であることもあり、読みづらい部分もあるかもしれませんが、最後まで目を通していただけると嬉しいです。

指名選手一覧

では簡単に指名した選手を振り返ってみたいと思います。
こちらの東北楽天ゴールデンイーグルス公式Xアカウントの投稿の通り、投手5名、野手3名の計8名を指名し、契約交渉権を獲得しました。

個人的な第一印象としては高校生投手3人(坂井投手、日當投手、大内投手)はそれぞれ186cm、190cm、191cm高身長でスケールが大きく、今後の成長が楽しみな投手を多く指名した印象を受けました。

では本題の8選手の紹介に移りたいと思います。

ドラフト1位 
古謝 樹(投手)


181cm/76kg/左投左打
神奈川県出身/2001年8月11日生まれ
経歴 湘南学院高 - 桐蔭横浜大

珍しい苗字のため、沖縄県出身かな?と思っていたら神奈川県出身で驚いた方もいるのではないかと思いますが、父は沖縄県出身の古謝投手。

出所の見づらいフォームからMAX153km/hの直球、スライダー、カーブ、チェンジアップ、ツーシーム、カットボールといった変化球を操る投手です。

今年は春のリーグ戦では6登板で39.2イニングを投げ、5勝0敗、39奪三振、20四死球、防御率は1.82。
ドラフト直前の秋のリーグ戦では4登板で29イニングを投げ、2勝1敗、36奪三振、7四死球、防御率は1.24。
リーグ戦で好成績を残し、大学日本代表にも選出されるなど、大学最終年で評価を上げてきました。

ただ、春のリーグ戦では2イニングに1個のペースで四死球を出しているように、下級生時から4年春まででのリーグ戦での通算の四死球率は3.97と高めでした。
しかし今年の秋は相変わらず防御率や奪三振率のスタッツが素晴らしいだけでなく、四死球率が2.17と改良された中で好投を続け、ドラフト直前になると1位候補として多くの球団の関係者から名前が出ていた印象です。

個人的に古謝投手の武器になってきそうな点として1番に思うのは、やはり出所の見づらいフォームですが、もう1つ武器になりそうと考えているのはチェンジアップです。
チェンジアップという球種は落ちる系と来ない系に分けられることがありますが、映像を見る限り古謝投手のチェンジアップは来ない系だと思っています。
球速帯は120km/h台ほどで速くはなく、落差もあまりないですが、彼の出所の見づらいフォームからストレートと同じような腕の振り、同じ軌道で来る球は武器になりそうと考えています。

また、大学生投手ではありますが細身の選手なので、今後の伸び代にも期待したいです。

ドラフト2位 
坂井 陽翔(投手)


186cm/86kg/右投右打
兵庫県出身/2005年4月5日生まれ
経歴 滝川二高

今年の近畿の高校生No.1右腕。
2年の秋に149km/hを計測し、高校で球速は20km/h増。
打者としても活躍し、1年生の秋から4番を打ち、高校通算9本塁打を記録しています。

小学生のときはストライクが入らずに投手失格、中学生のときは絶対的エースがいたため主にライトを守っていて、本格的に投手を始めたのは高校進学後からです。

この選手は個人的に今年の夏は注目していたので映像もよく見ていました。
夏のピッチングを見ると、直球は平均的には140km/hちょっとですが、ピンチでギアを上げることができ、そこで140km/h台後半も記録していたイメージがあり、見ていて気持ちの強さが伝わってくると共に痺れるピッチングをしていて、そこが彼の1つの魅力だと思います。

また、坂井投手はスライダー、フォーク、カーブ、チェンジアップ、ツーシーム、カットボールといった多彩な球種を持っていて、中でもスライダーやフォークは曲がりも大きく、空振りを奪える球で、彼の武器と言えます。
高校生で彼ほどの変化球の質の高さを持っている選手は多くないと見ています。

そして、コントロールも悪くない点を踏まえても完成度の高さが感じられますが、長身でまだ投手歴も浅く、伸び代を感じる投手でもあります。
高校生投手でありながら上手くいけば早い段階からの活躍の可能性もありそうな能力を持った投手です。

ドラフト3位 
日當 直喜(投手)


190cm/100kg/右投右打
東京都出身/2005年7月6日生まれ
経歴 東海大菅生高

7人兄弟の5番目で、190cm、100kgの巨漢の投手。
憧れの選手には田中将大投手の名前を挙げています。
今江監督の「パワーピッチャーが欲しい」という発言から獲得に至ったそうです。

MAX154km/hの直球を投げる投手で、落差のあるフォークも武器の高校生投手です。
なんとそのフォークは7種類を操るそうで、同じフォークでも真っ直ぐに落とすのか、右打者から見て逃げるような軌道にするのか、揺れながら落とすのかといったところを意図的に変えて投げ分けているそう。

また、指名されたばかりの高校生ではありますが、本人は今オフのMLB移籍が有力な松井裕樹が長年務めてきているクローザーのポジションに挑戦したいという意向を示しています。

ただ、高校生投手なので将来を見据えても個人的には最初からリリーフに限定して幅を狭めるのではなく、まずは先発も考えた上で1軍の舞台での活躍を目指してほしいと思っています…

しかし、体格はすでに高校生離れしていて、高い出力がありながら空振りを奪えるフォークも持っていて、コントロールも悪くはない投手。
そのため、リリーフとしてであれば早い段階から1軍デビューしていてもおかしくないと感じていて、早くからの実戦登板も見れそうだと思っています。

そして、彼は生まれつき左耳が小さい小耳症であり、キャッチャーの声が聞こえづらいために守備の連携でミスしてしまうこともあったそうですが、そのようなハンデを抱えながらもドラフトで指名されるまで上り詰めた選手なので、強い心を持った選手でもあると思います。

ドラフト4位 
ワォーターズ 璃海 ジュミル(内野手)

177cm/71kg/右投右打
米バージニア州出身/2005年10月14日生まれ
経歴 日本ウェルネス沖縄高

創部6年目の日本ウェルネス沖縄高校から初めてドラフト会議で指名を受けた、アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれた日米ハーフの身体能力が高い高校生遊撃手。

2学年上の兄のワォーターズ稀杏選手は陸上選手で、インターハイ沖縄県大会では、100m、200m、4×100mリレー、4×400mリレーで優勝しており、現在も大学で陸上競技をしている選手です。
そして、ワォーターズ璃海選手も高校1年生のときに100m走で11秒31を計測しており、脚力が武器の選手です。

左バッターの場合に4秒を切れば俊足と言われる一塁到達タイムは、右バッターでありながら4秒を切ることも
今夏はセンター前ヒットを二塁打にするシーンもありました。

守備に関しては小学生のときは捕手、中学生のときは外野手だったそうで、高校から本格的にショートを守るようになったそうです
ステップや打球への入り方には課題があるように感じましたが、グラブ捌きは柔らかく、スローイングも安定しているのでプロの世界でもショートとしてやっていけるのではないかと思っています。
今季ファームで多くショートを守っていた入江選手も高校時代から守備に課題があると言われてきた選手ですが、着実に良くなってきているように感じますし、ショートを守っている歴がまだ短いワォーターズ選手もファームで成長していってほしいです。

また、打撃に関しては時間がかかりそうな気がしていますが、高めの直球を叩いて右中間の深いところに飛ばすシーンもあり、意外とパワーもありそうなので今後の成長に期待したいです。

目標とする選手は、今季はWBCでアメリカ代表としてプレーし、大会最多の5HRを放ったトレイ・ターナー(現フィラデルフィア・フィリーズ)。
今季は不調で苦しみましたが、MLBの舞台で盗塁王を2度、首位打者を1度受賞したショートのスター選手です。

ドラフト5位 
松田 啄磨(投手)


184cm/67kg/右投右打
大阪府出身/2002年2月26日生まれ
経歴 大冠高 - 大阪産業大

ドラフト5位は大学生投手の松田投手。
こちらの投手も大学生投手ではありますが長身で細身の投手で、素材が評価されての指名と言えそうです。

3年春までは登板が少なかったですが、3年秋から頭角を表し、MAX149km/hの直球とスライダー、カーブ、スプリットといった変化球を投げる投手。
カーブはいろいろな投手の握りを研究した結果、岸投手の握りが合っていたようで、岸投手と同じ握りで投げているそうです。

今年は春のリーグ戦では9登板で69.1イニングを投げ、7勝0敗、防御率1.30の好成績を記録。
秋のリーグ戦でも6登板で52イニングを投げ、3勝1敗、防御率1.38の好成績を残しています。
東京六大学や東都大学のリーグと比べるとレベルの落ちるリーグですが、春は最優秀投手賞を受賞しました。

四死球率はリーグ戦毎に良くなっており、スカウトの方のコメントを見てもコントロールの良さを評価しているようです。
そして、今年の秋のリーグ戦は6登板全試合で7イニング以上投げ、3完投(うち2登板で完封)
本人もスタミナには自信があると話しています。

また、前述したように長身で細身の投手なのでこれから体を鍛えていき、球威が増していけばおもしろい存在になってくれそうです。

来年から1軍というよりかは長い目で見ていきたい投手です。

ドラフト6位 
中島 大輔(外野手)


180cm/78kg/右投左打
和歌山県出身/2001年6月4日生まれ
経歴 龍谷大平安高 - 青山学院大

同じ青山学院大で、1位指名された常廣投手に広島の新井監督が指名あいさつをしている最中に指名を受け、新井監督からの異例の祝福が話題になった、一塁到達タイムは4秒を切ってくる俊足の大学生外野手

青山学院大では1年の秋からスタメン出場するようになり、リーグ戦では3年秋から3季連続でベストナインを3度受賞しています。

そして、4年生になると高校まで経験の無かった主将に指名され、春のリーグ戦では33季(17年)ぶりのリーグ優勝、全日本大学野球選手権でも18年ぶりの優勝、その後の秋のリーグ戦でも2季連続となる優勝に貢献し、大学日本代表でも主将を務めました。

前述したように俊足が武器で、盗塁も多く記録しており、プロでも盗塁数は期待できそうな選手です。

守備に関しても俊足を生かした守備範囲の広さが武器で、最短距離で打球に入ることができ、センターも守れます
肩はプロの中で見ると弱くも強くもないといった印象です。

打撃に関しては、大学での通算成績だけ見ると打率はそこまで高くないですが、3年、4年の上級生になってからは.300前後の打率も記録しています。
意外とパンチ力もあり、リーグ戦や全国大会でもホームランを放っています

走塁や守備は1年目からでも1軍で通用しそうだと思うので、6位という順位で指名でき、個人的にいい指名だと感じました。

ドラフト7位 
大内 誠弥(投手)


191cm/77kg/右投右打
宮城県出身/2006年3月9日生まれ
経歴 日本ウェルネス宮城高

ドラフト7位では楽天が本拠地を置く宮城県出身の大内投手を指名。
開校、創部共に4年目の日本ウェルネス宮城高校から初めてのドラフト指名を受けた選手となりました。

2位の坂井投手、3位の日當投手がそれぞれ186cm、190cmの長身ですが、その2人よりも高い191cmの長身の高校生投手です。

2年の秋から佐々木朗希投手(現ロッテ)の足を高く上げるフォームを参考にし、その後球速が向上し、3年の春にはセンバツに出場した東北高校を相手に7回4安打11奪三振で3失点に抑える投球をし、そこで自信をつけたそう。

まだ線の細い投手なので、伸び代たっぷりで、長身で角度もあるため、現在MAX144km/hの直球の威力が増していくのを楽しみにしたいです。

また、本人も楽天ファンということで、ぜひ楽天のユニフォームで着実に成長して将来的には1軍の舞台で活躍してほしいです。

ドラフト8位 
青野 拓海(内野手)


180cm/85kg/右投右打
富山県出身/2005年7月26日生まれ
経歴 氷見高

高校では主に投手、捕手、ファーストを守った選手で、2年秋には富山県大会ではホームランも放ち、北信越地区でベスト8入り。
3年春には21世紀枠でセンバツに出場しましたが、腰を痛めていたため投手としては本来の球速は出ていませんでしたが、その中でも優勝した山梨学院高校相手に8回自責2の好投
打撃ではセンター、ライトに2安打を放ちました。

1年秋から投手にも本格的に挑戦し、MAXは145km/hを計測。
捕手としてもセカンド送球は1.8秒台を計測し、強肩の選手です。
スカウトコメントを見ると高校通算23発の打撃を評価しており、プロでは投手でも捕手でもなく、小学4年以来というサードに挑戦するそうです。

打撃に関しては、飛ばす能力もありますが、コンタクト能力もあるように感じていて、スラッガーというよりかは中距離打者で、率も残していく感じが理想だと思っています。
支配下の指名では全体で最後に指名された選手ではありますが、今後が楽しみな能力を持った選手です。

総評

今江新監督が就任し、新たな体制で臨んだ今年のドラフト会議。
計8人の指名のうち5人が高校生で、どの選手も将来性豊かで楽しみな選手だと思います。そのため、個人的には来年以降はファームも見ていておもしろくなってきそうだと感じていて、今から楽しみです。
また、今季は1軍の投手陣のチーム防御率、先発投手の防御率は最下位と苦しんだので、古謝投手には先発投手の争いの中に加わり、競争を激化してくれることを期待したいです。

ただ、今年は高校生の指名が多かったこともあり、1年目から1軍での活躍が見込めそうな選手は少ないと思います。
しかし、良い素材の選手の交渉権を多く獲得できたので、ファンの方々には長い目で成長を見届けていただけたらと思っています

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