No.3 寂しがり達

目の前の本棚にずらっと小説が並んでる。

読んでもない。

「こいつ、こんな所に居てたのか」

という本達が、俺をずっと見ている。

少しだけ考える。

一度読むとハマってすぐ読み終えられるのに、

何故読まないんだろうか。

すぐに答えが分かった。

そうか、

俺はずっとこいつらに傍で見られていたいんだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?