見出し画像

kintone 4つ以上で分類するグラフ

今回は、kintoneのグラフについてです。

kintoneでは、グラフの機能を使って、条件に応じた集計ができます。




分類する項目は3つまで

グラフの設定画面に「分類する項目」というのがあって、ここで
「作成者ごとで」とか「作成日時で月単位で」といったのを設定すると、それらで分類されて集計されます。

分類する項目に従って分類され集計されます

しかし、この分類する項目は、3つしかないのです。


4つ以上の項目で分類したいよぉ

…という場合にはどうするか、をやってみます。

どうするかというと、複数の項目を1つにまとめてしまいます。
手順はつぎのとおりです。

  1. 文字列(1行)フィールドの自動計算で、複数フィールドの値を連結する

  2. 分類する項目に、手順1の文字列(1行)フィールドを入れる

例として、5つのラジオボタンで分類したい場合でやってみます。


フォームの設定

フォームの設定画面

ラジオボタンを5つ配置し、ラジオボタン_1~5としました。
フィールドコードはフィールド名と同じです。

右側にあるのは、文字列(1行)フィールドで「自動計算する」を選択しています。このフィールドの計算式で、各ラジオボタンの値を連結します。
例では、分類1でラジオボタン_1~3を連結し、分類2でラジオボタン_4~5を連結しています。


グラフの設定

グラフの設定画面

グラフの種類は「表」でいってみます。
分類する項目では、さきほど計算式をセットした文字列(1行)フィールドである、分類1と分類2を選択します。
集計方法として、例では、レコード数を表示するようにしています。
条件やソートは、必要であれば設定してください。

では、グラフを表示してみましょう!


グラフを表示してみる

分類1と分類2で分類されてレコード数が表示されました。
(レコード数をもっと多くしたほうが分かりやすかったですね)


グラフの種類でほかのものを選んだらどうでしょうか。

クロス集計表
円グラフ

まあ、こんな感じで、見た目がよいかどうかはあれなんですが、一応分類&集計ができます。


注意すべき点

上記のとおり、できるにはできるんですが、気を付けておいたほうがよいことがあります。

kintoneヘルプには、次のように書かれています。

注意
「分類する項目」に指定した項目の値が空のレコードは、集計対象になりません。

kintoneヘルプ

今回の例で「分類する項目」は、自動計算の文字列(1行)フィールド(分類1・分類2)です。この自動計算の設定をしたとき、すでにアプリに保存されているレコードでは、自動計算の結果は入らずに空欄になるため、グラフの集計対象に含まれないことになってしまいます。

それともう1つ。
複数のフィールドの値を連結して「分類する項目」にしましたが、連結するフィールドの数や順番などを変更したい場合にも注意が必要です。
文字列(1行)フィールドの計算式の修正が必要なのですが、それだけではすでに保存されているレコードの自動計算の結果は更新されません。
計算結果を更新するために、各レコードを保存しなおす必要があります。


いずれも場合も、複数レコードを一括で更新できるようなプラグインやJavaScriptカスタマイズを利用しないと大変そうですね。


あるいは、素直に、ファイルに書き出して表計算ソフトで扱うのもよいと思います😅



最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?