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【福岡グルメ】天神/新生飯店/ランチ・焼き飯650円【安定安心のノスタルジック昭和の味】

福岡市の中心街天神では、規制緩和による民間ビル建て替えに伴う高層化によって、新しい空間と雇用を生むプロジェクト「天神ビッグバン」が進行しています。

建て替えるわけですから、既存のビルは取り壊さざるを得ません。そのため、移転や営業終了を余儀なくされる事業者も少なくありません。

この日は、実は2月11日に営業する天神ビブレのお店で最後にお昼を、と思っていたのですが1月末で既に終了していたのでした。ガビーンです。隣の商業施設天神コアも同じく11日閉店ですが、こちらの人気定食屋「味の正福」も1月末閉店でした。大将は5月からアクロス店に立たれるようです。

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なお、ビブレの名代ラーメンはまだ営業しており行列でした。別れを惜しむ人たちが集まっているのでしょうね。

さて、お目当てにフラれてどうしようかと思いましたが、すぐ近くの老舗町中華、新生飯店はいつまでやるんだろうと心配になり、行ってみることにしました。場所は天神ジュンク堂が入ってるビルと隣のビルの合間、スタバと弁当のはま唐屋の間の通りを進み、320円の激安豚骨ラーメン「ラーメン膳」の列を後目に行くと下の写真のように看板が現れます。

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1階新生飯店、2階もつ鍋楽天地とありますが、昼は新生飯店、夜は楽天地が営業しており、1階入口や2・3階の席は共用です。最近増えてる間借り営業とも違い、シェアビジネス走りとして見て良いのかもしれません。次の西日本新聞の記事に経緯など詳しいです。楽天地は人気もつ鍋店として広く展開しており有名ですが、勝手に新生飯店から拝借したちゃんぽん麺が、もつ鍋の〆として定着したなど面白い関係ですよね。

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/478393/

入店するとカウンターは埋まっています。待とうかと思ったら「上が空いてますよ」と。2階3階は行ったことなく初めてなので感激でした。先に注文してから上がるので、急いで思案。皿うどんとちゃんぽんが定番ツートップですが、それ以外を頼もうとなると何故か勇気がいる。ふと、いつもの半チャーハンを腹一杯食べたらどうかと焼き飯にしてみました。

このような階段で上に上がります。他にお客さんいたので写真は割愛ですが、2階はカウンター席、3階はお座敷です。4階までは上がりませんでしたが、あそこも使えるのかな?

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3階はちょうど1卓だけ空いてました。喫煙可なので結構モクモクです。お水はセルフ。やはりお昼時は忙しく、ちょっと待ちます。腰のだいぶ曲がったおばあちゃん(いつもお疲れ様です!)が階段を上がって持ってきてくれた焼き飯はこちら。

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スープと付け合わせのたくあんが付きます。ご飯はお茶碗2、3杯分くらいでしょうか。ボリュームあります。普段はセットの付け合わせとして食べるものにメインとして向き合うと、ちょっと気持ち上がりますね。でも味はいつもと同じ。安心安定感ある素朴な味わいパクつきます。これが昭和だと勝手に意識に刷り込まれた味です。やや味を薄めた感あるスープもホッとする気持ちを助けます。お店の佇まいといい、味といい、街の真ん中でノスタルジックな気持ちを味わわせてくれる貴重なお店と改めて感じました。

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会計時、いつまで営業されるのか聞いたところ、まだ立ち退きなど話が無いそうです。とはいえジュンク堂のビルは6月末までなのでその辺りの可能性高いですが…。閉まる前にまた来ようと思います。ごちそうさまでした。


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