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XFレンズ最長、新150−600mmは買いなのか?

富士フイルムの公式YouTubeにて5月31日に発表された、新レンズの1本。
超望遠ズームとなる「XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR」
何もかもが新しいだけに、従来の超望遠とどう違うのか。
新「X-H2s」と同時に、FUJIFILM Imaging Plaza大阪にて軽く試してきました。

(おことわり)
今回試したのは試作機で、最新カメラ「X-H2s」装着時にフリーズするなどの不具合が発生していました。
このため、既存のX-T4に装着しての試用となります。
なおX-T4には、今回のXF150-600mmに対応するファームウェアの更新が予定されています。

Xシリーズ最長の超望遠レンズ、XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR
装着ボディはX-T4

超望遠レンズとだけあって、全長は314.5mmと見た目より長く感じます。
フィルター径は82mmとなっています。
重さは約1.6kgですが、上のX-T4と組み合わせても約2.2kg。
この大きさで、意外な軽さを実感しました。
インナーズーム採用で全長は変わらず、運搬時のいわゆる「自重落ち」やレンズ伸長時にぶつけて歪むようなこともありません。

レンズ本体の色は「マットシルバー」。現時点でXFレンズ最高級の「XF200mmF2 R LM OIS WR」に次いで2番目の採用となります。
レンズ本体表面からの反射光を抑えるとともに、炎天下によるレンズ鏡筒内の温度上昇を抑える目的があります。

また、三脚座にはV字型の溝がついていますが、アルカスイス互換の雲台への取付に対応しています。(三脚座の取り外しは可能)

高スペックなレンズは当然、レッドバッジ
バッジの下から撮影距離範囲切替(フル/5m〜)、絞りモード(マニュアル、オート)、フォーカスプリセットモード、フォーカスプリセットボタン

今回のXF150-600mmとX-T4の組み合わせは、手持ち撮影で重さをあまり感じず、腕の疲れは軽くなると思います。(体感には個人差があります)

参考までに、超望遠ズーム(プラス70-300mm)の比較がしやすいよう一覧にしてみました。
XF150-600mmで一番気になるのは、最短撮影距離が2.4mとダントツであること。
超望遠レンズならではの宿命ですが、野鳥やお月様・鉄道・飛行機など離れた場所からの撮影となると、そこまで近づけて撮ることはないとは思います。

ちなみに既存のXF100-400mmは2016年発売で、現在20万円台前半で入手可能となっています。
価格・最短撮影距離の短さ(1.75m)・重量やサイズの面で選ぶなら、100−400mm
炎天下での撮影が多い方や、野鳥や飛行機など超望遠撮影が必要なら、150-600mm
といったところでしょうか?

お値段は意外にも?30万円ちょっと。
個人的には40〜50万円はするだろうと思っていたので、APS-C対応ながらも最長600mmでこのお値段は手に入りやすいのかもしれません。
(とはいえ、大金なので軽々しく言えませんが…)
しかもテレコンバーターにも対応しているので、さらにグッと寄れるのもありがたいですね。(ただし何段か暗くなりますが)
超広角(8mm)から超望遠(600mm、レンズ単体のみ)まで、益々幅広い選択が可能になったXFレンズ。
従来モデルからの刷新だけでなく、新しいタイプのレンズも開発中とあって、今後の展開が楽しみです。

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