旅行のプランニングをしてみよう ~①王道観光と温泉を楽しみたい人編~

前回は旅のタイプを5つ紹介致しました。
今回はいよいよ実際のプランニングです。

前回提示した旅行タイプを改めてご紹介します。

① 王道の観光ルートと温泉地で、旅行気分を存分に満喫したい
② 都会より自然を好み、出来ればハイキングやウォーキングも楽しみたい
③ テーマパークやレジャー施設など、行きたい施設がある
④ とにかくグルメ旅がしたい
⑤ 低予算の中で、楽しめる旅行にしたい


今回は、この中の① 王道の観光ルートと温泉地で、旅行気分を存分に満喫したいという方へ、楽しんで頂けそうなものをいくつかご紹介したいと思います。
※ここでお詫びですが、私が関西在住の為、今回は京阪神を起点にした移動を想定したプランニングとなっております。

私は温泉めぐりが大好きなので、このパターンの旅行は自分でもよく組みます。元々旅行会社でプランニングしていた時にも、お客様にご提案しやすいのがこの王道パターンでした。

今回は1泊2日プランでも対応可能な、京阪神からサクッと電車で行きやすく、レンタカーなしでも楽しめる温泉地&観光地をピックアップ致しました。

1.城崎温泉と外湯めぐり

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城崎温泉の良さは、なんと言ってもそのアクセスの良さ。京阪市からは、神戸・大阪・京都、どこからでも直通列車で2時間半~3時間弱で行けます。
また、城崎温泉駅から温泉街へも徒歩圏の為、お宿への移動や観光がしやすいのもおすすめのポイントです。
温泉街には7つの公共温泉があり、城崎温泉にある旅館の多くは、この外湯を楽しむためのパス『外湯めぐり券』をサービスで提供しています。

さて、では具体的なプランを見てみましょう。
出発前、駅にて駅弁を購入し、京阪神を昼前に出発。車内で昼食を楽しみ、到着後は宿に荷物を置いて、まずは外湯めぐりと観光に出かけましょう。
(お昼を到着後に食べてもいいのですが、現地で食べ歩い楽しんだり、夕食を空腹で挑みたい私は、駅弁を楽しむプランを推奨しております。)

温泉地の一番奥まで行くと、温泉寺にロープウェイ、足湯(温泉卵あり)があり、まずはそこを観光してから外湯を巡ってもいいかもしれませんね。
*外湯の混雑状況は城崎温泉のHPで随時確認ができます。

宿が温泉街にある場合は、夕食後に夜の散策をするものおすすめです。
川沿いを景色を楽しみながらソフトクリームを食べたり、ゆっくりお土産選びをするのも楽しいです。

翌日は、バスで行ける「城崎マリンワールド」や「玄武洞」の観光を、お好みに合わせて組み込まれるといいかと思います。

2.玉造温泉と松江城下町散策

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こちら玉造温泉は日本海側、島根県にある名湯です。
京阪神からは時間も料金もちょっと掛かりますが、行き方は比較的シンプル。岡山まで新幹線(30~60分)で、そこから特急やくもで玉造温泉駅まで2時間弱。そのまま観光をする場合は松江駅で降車するのがおすすめです。
玉造温泉は城崎ほど温泉街自体は賑やかではありませんが、近くに魅力的な観光スポットが多いのがおススメの理由です。

<おすすめの周辺観光地>
 ・松江城城下町
 ・宍道湖
 ・出雲大社

1泊2日で行くなら、朝京阪神を出発して、城崎同様、車内で駅弁を楽しみ、松江駅に到着したら荷物を預けて、松江城の城下町観光へ出かけましょう。
ここでのおすすめは松江城のお堀をぐるっと廻る『堀川めぐり遊覧船』。
船頭さんのお話を聞きがら、城下町の景色を楽しめ、旅情をたっぷり味わえます。

松江城を観光したら、15~16時頃を目途に松江駅に戻り、JRで玉造温泉へ。
早めに宿入りして、玉造温泉の温泉街も楽しみましょう。
温泉街の中心には玉湯川という細い川が流れており、そこの一部が足湯になっていて、こちらもなかなか風情があります。 

2日目は、少し足を延ばして「出雲大社」へご参拝も可能です。
JRで出雲駅まで行き、そこからバスか一畑電車で出雲大社へ移動できます。(約1時間半)
出雲市駅から京阪神へは、特急で直通で帰れるので、出雲市駅で乗り換えの際にコインロッカーに荷物を預けておくといいでしょう。

<番外情報>
もし1泊目松江、2泊目玉造温泉プランにできる方は、1日めの夕日をぜひ宍道湖畔で楽しんで頂きたいです。
宍道湖の夕日は『日本の夕日百選』にも選出されており、嫁島とのコントラストが非常に美しいスポットです。そして、島根に2泊する場合は、2日目に「出雲大社」や「足立美術館」、「境港」など、近郊の観光を無理のない程度に組み入れられることをおすすめ致します。

3.ことひら温泉と金刀比羅宮ご参拝&栗林公園

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琴平温泉は香川県の人気観光地「金刀比羅宮」の近くに広がる温泉観光地です。うどん県として知られる香川県ですが、金刀比羅宮の参道にはうどん手打ち体験ができる施設もあるので、参拝後やホテルご出発の日に体験してみられてもいいかもしれません。

京阪神からは玉造同様、岡山まで新幹線(30~60分)で、そこから特急で琴平駅へ55分、瀬戸大橋を渡って四国へ入ります。
琴平の温泉街は駅周辺の為、まずはお宿にチェックインし、荷物を置いてから観光へご出発ください。
金刀比羅宮の参道までも、駅からは徒歩約10分です。

金刀比羅宮は参道にもたくさんのお店が立ち並び、とても楽しい雰囲気。そして、こちらの神社の最大の特徴は「長い石段」です。本宮までに785段、奥宮までは1368段と、聞いただけで登る気が失せそうですが、比較的緩やかなので、日ごろ運動不足の方でも、本宮までなら案外行けるのではないかと思います。

翌日は高松へ移動して、「日本三名園」のひとつの「栗林公園」を散策するのはいかがでしょうか。
琴平駅からですと、ことでんで1本、栗林公園駅までは1時間弱です。

栗林公園は日本三名園の中ではもちろん、日本の文化財庭園の中でも最大の広さを誇る庭園です。
四季折々の景色を楽しみつつ、お茶屋で休憩をはさみつつお楽しみください。園内の南湖では和船に乗って、船頭さんのお話を聞きながら、庭園の景色を楽しむこともできます。池からの庭園の眺めもまた格別です。

4.鳥羽温泉と伊勢神宮ご参拝&おかげ横丁食べ歩き

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なんとなく「鳥羽温泉なんて聞いたことないけど・・・」という声が聞こえてきそうですが、鳥羽は三重県にある海の近くの観光地です。
正直なところ、メインは鳥羽温泉ではありません。
鳥羽には比較的宿泊施設が多く集まっており、こちらを起点に観光が非常に組みやすいために提案に入れさせて頂きました。

鳥羽までは、京阪神から利用をおすすめしたいのは「近鉄特急」です。
大阪難波駅や京都駅、名古屋など、主要駅からのお得な切符が販売されており、そちらを利用すると、近鉄電車や三重交通バスが乗り放題になるので、観光には非常に便利です。(注:セットプランにより乗り放題の内容が異なります)

おすすめ観光ルートとしては、まず近鉄特急で伊勢市駅まで移動し、一旦荷物を預けて徒歩にて伊勢神宮外宮へご参拝致しましょう。
*そのまま内宮へ行ってもOKですが、時間に余裕があれば、是非外宮参拝も組み入れてみてください。内宮とはまた違う荘厳な雰囲気を感じていただけるかと思います。

外宮参拝後は、外宮前から三重交通バスにて伊勢神宮内宮へ移動しましょう。

内宮が一般的によく知られる伊勢神宮であり、こちらの参道は「おはらい町」と呼ばれるお土産屋さんが並ぶにぎやかな通りになっております。
その中央には「おかげ横丁」という、昔の町を模した街並みがあります。
どちらも魅力的なお店が並び、お土産選びや食べ歩きが存分に楽しめます。

有名な「赤福」の茶屋もありますので、夏なら「赤福氷」、冬なら「赤福ぜんざい」と、限定メニューを試してみてはいかがでしょうか。

観光後は、内宮前からまたバスで伊勢市駅まで戻り、伊勢市駅から鳥羽駅まで移動しましょう。近鉄にて直通、約20分の距離です。

翌日は是非お近くの「鳥羽水族館」、もしくは「二見の夫婦岩」のご観光をお楽しみください。

鳥羽水族館は生き物飼育数が日本一で、中でもジュゴンの飼育がされているのは、ここ鳥羽水族館のみとなっております。

また、二見では、夫婦岩で知られる「二見輿玉神社」の参拝や、「伊勢シーパラダイス」の観光がおすすめです。
伊勢シーパラダイスは決して大きな水族館ではないのですが、珍しく海獣をメインにしている水族館で、そのショーはかなり見ごたえがあります。
私は鳥羽水族館も好きなのですが、伊勢に行ってシーパラダイスに行かないことはないほどに、こちらの水族館が大好きです。

以上、4つのプランをご提案させていただきました。
どれも自分で実際に行って、とてもおすすめできるプランでしたので、どなたかのご旅行の参考なれば嬉しいです。

次回は② 都会より自然を好み、出来ればハイキングやウォーキングも楽しみたい方へのプランニングです。
お楽しみに。

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