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順調に、大切なものを守れる自分になっている

むむむ、なんか昨日の友人の件といい、気づきを促されてる感じがする。
これらは何だ?
ちょっと掘ってみることにする。

つぶやきでも書いたけど、今日、訪問営業に来た電気の営業さんに「お姉さん」呼びを繰り返されてぐったりした。

出がけであまり時間がないと伝えたが、営業トークが長くて俺はイライラしたし、さらにその場で手続きのために書類を書いて、と言われたやり方にもイラついた。時間ねぇって言ってんだろ、そんなタイミングで大事なことさせるな。
おそらく俺より若い男性だったと思うが、明らかに相手からは大学生くらいに見られていたように思う(現在ほぼ金髪だしその辺は多少無理もないかも)。

若い女性とみなされての、「お姉さん」呼びか、と判断した俺は、二重に気持ちが暗くなった。

まぁこれらは全て俺のジャッジ、幻想なんですがね。
わかってるけど、ここまで瞬時にオートで思考が走り、俺は大変イラついたしぐったり疲れた。

以前から、ミスジェンダリング(本人が自認するジェンダーと異なる取り扱いをすること)には度々遭っているし、マイクロアグレッション(明らかな差別に見えなくとも、先入観や偏見を基に相手を傷つける行為)も俺の日常にあった。

でも、今回はことさらイラっとしたし、失望した感じがあったし、結構後をひいた。
なぜだろう。何が以前と違うんだ?

ひとまず、イラっとの中身を考えてみる。


理由1。
まず、初対面の営業相手にいきなり「お姉さん」はないだろ、という点。
丁寧さや対等さ、尊重されている感じが感じられなかったんだけど、俺はそれらのニーズが強いので、ここが脅かされると一気に壁を作ってしまう。
友達でもない社会的な関係性で、初対面で無許可でタメ口とか距離詰められるの、結構、いやだいぶ嫌。
親しくなるまでは、近すぎるとザワつく。少し距離がある方が、安心感を感じやすい。

それに、よく思うんだけど、俺が屈強な年上男性の外見だったら、このテンションで来るか?
まず来ないと思う。
そう考えると、初見から軽いテンションで来られてるのって、ナメられてるって感じちゃうんだよな。
そうじゃないこともしばしばあるんだろうけど、とりあえず初対面の社会的なシーンでのタメ口や馴れ馴れしい感じはだいぶ苦手だから、嫌だった。


理由2。
時間がないと言っているにも関わらず本題にスムーズに入らない、問いにストレートに回答しない。
うーん、これは相手の言語運用の得意不得意の可能性もあるけど、まぁ営業されてたんだと思う。
時間がない、という俺の意思が尊重されないことで、「営業のカモとでも思ってんのかな、人扱いされてねぇな」と感じて嫌な気持ちになった。
対等に扱われたい、尊重されたい、自分も人にそうでいたい。存在を、その背景に関わらず対等に扱いたいという願いがとても強いんだと思う。


そして、きっとこれが本題。
理由3。
男性自認であることを積極的に認め、男性性の解放に取り組むことで、俺の男性としての自信が少しずつ育って来ていた。そこに「お姉さん」呼びされたことで、一生懸命育てて来た「自分は男性だ、そうであっていいんだ」の思いに泥を塗られたような気持ちになった。
人が必死でやって来てるところに土足で入るんじゃねぇ!!ってすごく腹が立った。
これだって、俺だけの努力じゃなくて、俺の大事な友人たちもすごく応援してくれてやっとここまで来たんだぞ。それを軽々しく踏みつけやがって!って感じた。

でも、ひとしきり怒りが落ち着いてから考えると、これは朗報では、と思ったんよね。

今までは、腹は立つし落ち込むけど、いちいち怒ってても…という感じがあった。
でも今回は、「俺はお姉さんじゃない、男だ!それに人間だ、フェアに扱え!!」と強い怒りが出て来た。

自分が脅かされること、自分が自分であること、尊重されないことに対して、きちんと怒れるように、戦えるようになっている。誇りを、守ろうとしている。
これはつまり、俺が望んで来た「大切なものを守るための力」が実装されつつある、育って来つつあることのしるしだ。

もっと言うなら、1回目の「お姉さん」呼びの段階で「あ、僕男です」とか「お姉さんはやめていただけますか」って伝えて自分を守ってやれたらもうベストオブベストだったんだろうけど、いやいや俺はよくやった。
それに、自分を守ってやれなかったことを、すごく悔しく感じられたんだ。
いいぞ、めちゃくちゃいいやん。

悔しいってことは、「俺は本当なら自分を守ってやれるだけの力がある」って知ってるってことだ。

自分が大切にしたいことが、結構具体的にわかって来た。
自分が大切なものを守れるだけの力への信頼も、育って来た。

今日のことは、それらの中間発表っていうか、お知らせってことだね!
じゃああの営業さんは、お知らせ担当ってことか。

そう思うともう秒で晴れやかに許せた。むしろわざわざすまんね、暑い中来てくれてありがとう。

いやぁ、道のりはすこぶる順調ってことだね!
そのことが心から実感できた事が、自信になったよ。

そして、ますます決意が固くなった。

ケチつけられようが泥を塗られようが、関係ない。

俺は、俺らしい男を表現し続けるし、俺の大事なものを大事にするんだ。

俺は大切なもののために、大いに怒っていい。
大切なものを、大切にしていいんだ、もっと。もっと。

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