見出し画像

婦人科きております

PMS対策のため、ピル飲む系トランス男性です。

一回で最大3ヶ月分しかもらえないので、四半期に一回は婦人科に行かねばならん。
毎回ちょっと憂鬱。

今日は入る直前、「あっやべ、今日普段の格好で来ちゃった」とか思って焦った。
実は婦人科に行く時、普段よりちょっとだけ、メンズというよりボーイッシュくらいの服装を心がけたりしている。もしくはスポーティー系。

なぜか?
ボーイッシュな女性に擬態するため、だ。
なでしこを装う、逆パス度アップ。

今日は人少なくてよかったー。ラッキー!

もう何年も通っているというのに、いまだに俺は「女性限定」を標榜するラグジュアリーな婦人科空間に慣れない。
スタッフさんや先生はもうよくわかってもらってる感じがあるので安心なんだけど、問題は居合わせた患者さんたちの目。

堂々としてりゃええやないか、とか言われそうだが、こっちの内的世界はそうもいかない。

そもそも女性限定のスペースを選んで来てる人たちが多いだろうに、そんな場所の安心感を脅かしたくない。

ただでさえ、2023年6月の某法案近隣から、トランスへの目がはちゃめちゃに厳しいんだ。
周囲でもトイレ等の女性スペースを巡って酷い目に遭ってるトランスの友人たちの話を聞いていたら、自衛の思いは高まって当然。

あと、あの人なんなん?みたいな不思議(時に不審)な目線を浴びたくない。

そんなことある?と思うでしょ?
割とあるのよ、結構人間は人間をジロジロ見る。特に公共空間だと、なかなかに無遠慮に見る。
割とその視線、気づいてっぞ〜。なんすか?って聞きたくなる時ある。

ほな病院変えて、女性限定じゃないとことか、待合室に個室あるとかデザインがシンプルとか、行けばええやんと思うかもだが。

婦人科疾患を患った時からの10年近いつながりで、カミングアウトもし、スタッフさんの俺の認識も周知されてきたっぽいここを簡単に手放したくない。
関係性を育ててきてるから、また一からとかマジで嫌。先生やスタッフさんに理解あるとかわからんし。
かかりつけをそんな簡単に変えたくない。

そのため、通った時は無駄に安全アピール、女性ボディアピールしたくなる。
喋る時にちょっと声のトーン上げたり。

はーまじ無駄努力!!!無駄無駄無駄ァッ!!!

そしてそのムーブに自分自身が「俺は男なのになあ」って複雑な思いになったりして、あー!ごめんよー!と自分の内なる少年のケアに奔走したり。

「病院に行く」という日常のワンシーンで、こんなしっちゃかめっちゃかになる。
全然気にせず快適に病院に通うトランスボーイ&マンの諸氏もたくさんいるやろから、あくまでマイケースなんだけどね。

大半の人たちは、病院行くときに服装とか気にしないと思う。
でも俺からしたら大仕事。

こういうのなんだよな〜こういうのが困難なんですよ〜〜〜

はーめんどくせぇー!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?