時がきた、網を取り替えよ
2年ほど関わってきた場との関係性が、変化の兆しを見せている。
その場はずっと、キーパーの1人として関わってきたところだったが、今年の5月に俺は大きな転機を迎えた。
『俺、ファシリテーターじゃないわ…!!!』
ファシリテーションを学びトレーニングをする場において、驚くような気づきを得てしまった。
驚天動地っていうかなんていうか。
ファシリテートの「促進する」という大きな意味で言うと俺は自分の発信や表現で、それに触れた人の変化変容を促進することになるのだが。
いわゆる一般的なイメージでいう、場をホールドするとか回すとかっていうファシリテーションに、自分が興味がないことに気づいてしまった。
それなりにはあるのだが一般人レベル。
それを使命とする人とは、関心や自覚や責任感に明らかな差がある。
自分はファシリテーターではない。
それを受け入れるには少し時間がかかった。
だって、それなりにファシリテーター的な経験を積んで学びも重ねてきている。人生のキャリアでいうなら多分一番長い。
ついでにいうなら相談の仕事もそうだ。
小学生から友達の話を聴いてきて、大人になるとそれでリクルートされて食ってもこれた。
学生時代から連綿とやってきた役割が、実は自分のものではなかったって、なかなか衝撃的事実だ。
でも俺は、やっぱり違う。
俺のアイデンティティは、ファシリテーターでも相談員でもなく、講演家だし、表現者。あと教育者。
場をホールドするのはそれなりにはできるんだけど、俺のど真ん中の仕事ではない。
これも線引き、境界線を引く練習だと思う。
俺のど真ん中の仕事でないことから手を引くと、俺の仕事に使えるエネルギーも体力気力もモチベーションも全部自分のど真ん中の仕事に注げる。
小さな魚を捕らえる細かい網から、もっと網目が大きくて、大きな魚を捉えられる網へ。
これは一大事だ。
大きな転機を迎えようとしている。
小さな魚を逃すことは勇気がいる。
食ってけんのかなとか、頭がざわざわし始める。
でも、腹はすっごく知ってる。きっとそっちが正解。
そう信じて、大きな魚を獲りに行く選択を、一つ一つやっていこうと思う。
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